宙賊女王とトロッコ問題

...やれやれ 弾が切れちゃったわ
連邦軍も躍起になってこんなの送りつけちゃって全く処分に困っちゃうわね

...どうやらあんただけは“とりあえず”助かったみたいね
不幸中の幸いというところかしら

連邦軍が私を追討しようとあんたたちをよこして来たみたいだけど
その相手がこの“宙賊女王”である私だなんて本当に不幸だわ
だって私 元々連邦で軍人やってて書記長から直に勲章まで貰ってるのよ
なんやかんやあって私は今 宇宙海賊をやってるけど
あんたたち程度ではなんとでもないわね

さぁ...どうしようかしらねぇ...
あんた一人だけ祖国である連邦に帰してももろくな目には合わなそうだから
せっかくだしここはひとつ“賭け”でもして楽しんでみようかしら

え？どんな“賭け”かって...？

それはね...今思いついたことなんだけど
ここの近くの鉱山に2つに分かれたレールがあって
左のレールの上にこの前シマを荒した別の宙賊5人を縛り付けて
もう片方の右のレールの上にあなたを縛り付けて
どっちが助かるかという“賭け”をしてみたいの

それであなたが助かったら解放してあげるわ

まぁ あんたが助かる確証はないけどね
それでも外れたら外れたで仲間のもとに行けるからどっちにしろ悪いことではないわ

...さぁ 後日丁寧に梱包してあげるから
せいぜい楽しんできなさい