【PFMOH】避魔杭【アイテム】

■ 避魔杭
魔物が嫌がる匂いを焚くアロマディフューザーと、魔物が嫌がる音を発する風笛がついた杭。地面に突き立てて野営地を囲めば、簡易な結界になる。安価で技術を必要としないため広く使われているが、その効果はあくまで必要最低限のものである。

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「今年は魔物の当たり年だ」 簡単な結界を張って火を起こした後、マィノゥミィは独りごちた。
これ以上山を登ろうとすると、地元をよく知る彼女でも一人では厳しいかも知れない。背中の店から出てきたはがね人を呼び止めたのも、アフターサービスというだけではなかった。
二人は向き合い、火を囲む。

「ところで、お客さんはなんでヘヴンに登るんですか？ いや、ただ世間話ですがね」
「……アタシ？ アタシはまあ、山頂に近い方が物が高く売れますからね」

「……こんなところで商売してますと、悟りのひとつも開けてくるってものでして」
「アタシ思うんですが、山に登ることそれだけが目的の人間って、山から降りてくる必要のない人間なんじゃないかとね」
「帰ってこなかったお客さんをたくさん見てきましたけど、あの人たちは何を求めて山に登っていったんだろうなって」
「……だからまあ、ちょっと聞いてみたくなりまして」

「……山は、多くを求める者に、それだけ多くの代償を要求する」

それまで黙って火に当たっていたはがね人が、兜のような顔をわずかに上げてポツポツと言葉を紡いだ。

「山頂へ辿りついた者が、次にどこへ向かうのか。それが見たい」

哲人めいた声色でしゃべるはがね人の表情など、彼女には読み取ることはできなかったが、

「なるほど。道楽だね、お客さん」 そう言って、木の器によそった粥をぐいっと流し込んだ。

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公式ダイスロールで一つ減ったライフを回復です。
相変わらず荷物のせいで行動が制限されるので、剣の尾根をウロウロしています。

■ “天を突く” マィノゥミィ【illust/88070808】
ライフ：♥♥♥