【PFMOH】ブロンドの髪が素敵に見えた【大雪原】

空渡りのウェンリスの握手会に並べなかったレブル少年は、自身の弱点を克服するべく金髪美女によく似たモンスターに立ち向かおうとした。
推しの手に直接触れるという人生最大の望みは遥か高みにある。
まずは女性型モンスターと握手……。

しようとしたら盛大に噛まれた。
生身の女性に対するトラウマが更に煮詰められた。

「駄目すぎる。印刷物か画面越しじゃないと……っ無理！」

自分より年が上だという理由でネチネチいびってくる姉が差し向けてきた暗殺者の女の相手は仲間が引き受けてくれている。
敵が女だというだけでどうも戦いにくい。むしろパブロフの犬みたいに反射的に恐怖と憎悪ですくみ上ってしまう。
立ち向かえば姉二人のどちらかが自分を全力でねじ伏せてくる。山登りで体を鍛えて力は付いてきた方だと思いたいが、恐慌状態で身動きが取れない。憎悪の相手は女を刃にして本気で殺しにかかってきているのにだ。
女系家族を尊重するチダーチ家の家訓がレブルを苦しめている。自身を育ててくれた現当主は寛容だったが、しきたりを守る主義の家族は男児の存在を許さなかった。チダーチ家は代々高潔な女騎士の家系であり、直系に男が生まれれば殺すのだ。
血縁や親戚に何度殺されかけてきたのだろう？　疎まれる理由を考える暇が無い程、女に命を狙われている。もう女が信用できない。
なのに、身の安全の為に命を預ける仲間は美しい女ばかりだ。自分の感覚が分からない。

「無理無理無理無理！　偶像か二次元しか無理だから！！！！」

顔が美しくか弱そうなモンスターでさえ、牙を向いてきたしもう無理！　生きていけない。
かと言ってアイデンティティに反する野郎ばかりのむさ苦しい世界を望んでは生きている意味がない。
レブルは窮地に追い込まれていた。

「おいおい～男に生まれたからにはハーレム状況を楽しまんと人生損した気分になるじゃろうが」

魔剣の爺はレブルの命令を待たずに女性型のモンスターに飛び込んで行ってレブルから退けようと体当たりをした。

「グヘヘヘッおねいちゃ～ん！！　ちょっと揉ませろや」

爺の言動は倫理的にどうかしているが、戦闘のお小遣いを渡す金がある限りまだコイツの事を信用は出来そうだ。

「助かったぞ、ブラピ！」
「おうよ、任せろ！」

■レブルのライフ(所持金)→💰

■ラミーちゃんのライフ→💀💀💀

おまけで自キャラ二人の防寒用のコートを急いで用意したけども、わざわざ描き起こすのが作業が面倒なので端折っても良いのですよ。一応寒さしのぐのに着てるよって事で雰囲気のみの雑な説明です。

■お借りしました
PTメンバー
ニア→illust/88687848

可憐な見た目に騙されたモンスター
テンノツカイ→illust/88786941
3章期間中は出来る限り色んなモンスターからアイテムドロップを狙いたい……。
残念、彼女達からはドロップしなかった！！　代わりにレブルのトラウマだけがドロドロに煮込まれた。
ムツゴロウさんを志していたラミーちゃんはテンノツカイを手懐ける事が出来なかった……。

銀貨・金貨→illust/87942420
ライフ表示に使わせていただきました。

■積極的に参加してます
乱舞輪舞乱舞→illust/88779843
投稿数上げる為だけに自分で立てたイベントなので、なるべくたくさん投稿できればいいな。
でないとレブルの命が多分無いぞ。所持金の方ではなく隠しライフの方が-2削られます。あとは神のダイスロールに任せよう。