【PFMOH】吹雪の夜の洞穴で【大雪原】
雪がこんなに寒いとは知らなかった。
下手すれば死ぬと思い入った洞穴に
先客がいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
お借りしました。
PT:青き灯火
ティグさん【illust/87931861】
ドナートさん【illust/87874998】
パパラチアさん【illust/87732475】
口調とかがずいぶん違うかもですが、お許しください
アイテム
流星輝石【illust/88863646】
ーーーーーーーーーーーーーーーー
拙宅
オオトリ【illust/87932352】
ーーーーーーーーー
ちょっとしたSS(読後にどうぞ)
ーーーーーーーーー
それぞれの手に流星輝石が握られ炎にかざして煌めきを楽しむ。
金に興味のない鳥人は気前よく分配し、もう少しの料理を分けて貰った。
暖を取り、火酒で軽くなった口で3人は話す。
今までの武勇譚を鳥人が話す。
今までの冒険譚を竜人が話す。
今までの出逢いをヒトが話す。
それを無表情のような笑顔で天使が聞く。
先祖に逢うためと竜人が答えた。「その竜は強いか」と問うと彼は笑って「たぶんな」と答える。
導かれて何かを探すためとヒトが答えた。「何かとは何?」と問うと「わからない」と答えた。
暇だったからと鳥人は答えた。「暇でここまで来るのか」と呆れられた。
「君は?」
その問い掛けに天使は首をかしげる。
「そういえば、合う前は知らないな」
「俺もだな。椅子の一件以来だし」
「いえ、私は何も」
相変わらずの笑顔で天使が言い、少し考え、口を開く。
「私たちは見ることが仕事で、人々の事が分かりたくて、皆様と一緒に。それだけです」
「ンん?」
鳥人は腕を組み首をかしげる。
「私には皆様のような素晴らしい話はありませんよ」
天使の言葉にPTを組む二人はまたか。という風に苦笑する。
卑下しているのかなんなのか。それでも二人からすれば柔らかくなったと感じるのかどうだろうか。
それでも問い掛けた鳥人に気遣いという言葉は存在しないらしく
「1つや2つあるでしょ? こんな所登ってるんだし」
「いえ。 あ、話なら他の優しい方々のお話を…」
「わかってないなー」
遮る。
大きくイビツな手を降って興味がないと示す。
「ここにいない誰かの上辺の話を聞いても面白くないよ」
「でも、本当に。」
「違う、違う。こういう時はこう返すんだよ」
鳥人は笑う。
自信を全面に出し、親指含めた三本の指を見せつけるように立て、啖呵を切る。
「だったらここから3年後! 君たちを超える快刀乱麻の武勇譚を聞かせよう! っとね。
そうすれば次合う時の楽しみが出来る」
「次……」
「武勇譚は何か違うな。冒険譚って所だ。」
ヒトの言葉に天使はまた首をかしげる。
「なに言ってんだよ。一緒にヘヴンに登ってるんだ。すぐに出来るさ」
竜人が笑う。
「何にしろ。この雪原を抜ければもう一息ってところだ」
「そうだね! 3年後より目の前だよ。 何があるかな!」
パンッ!! と手をうちならす。
「そりゃあ、前人未踏の山頂だ。とんでもない魔物とか?」
「もしかしたら町や文明があるんじゃないか?」
「普通に到達してて、帰ってきてないだけかも?」
「いっちばん嫌なオチだなそれ」
三人は笑う。
それを見て天使は笑う。
三者三様。それぞれ笑い方があるのだなと、天使は笑う。
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此処で得たもの。 プライスレス。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
下手すれば死ぬと思い入った洞穴に
先客がいた。
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お借りしました。
PT:青き灯火
ティグさん【illust/87931861】
ドナートさん【illust/87874998】
パパラチアさん【illust/87732475】
口調とかがずいぶん違うかもですが、お許しください
アイテム
流星輝石【illust/88863646】
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拙宅
オオトリ【illust/87932352】
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ちょっとしたSS(読後にどうぞ)
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それぞれの手に流星輝石が握られ炎にかざして煌めきを楽しむ。
金に興味のない鳥人は気前よく分配し、もう少しの料理を分けて貰った。
暖を取り、火酒で軽くなった口で3人は話す。
今までの武勇譚を鳥人が話す。
今までの冒険譚を竜人が話す。
今までの出逢いをヒトが話す。
それを無表情のような笑顔で天使が聞く。
先祖に逢うためと竜人が答えた。「その竜は強いか」と問うと彼は笑って「たぶんな」と答える。
導かれて何かを探すためとヒトが答えた。「何かとは何?」と問うと「わからない」と答えた。
暇だったからと鳥人は答えた。「暇でここまで来るのか」と呆れられた。
「君は?」
その問い掛けに天使は首をかしげる。
「そういえば、合う前は知らないな」
「俺もだな。椅子の一件以来だし」
「いえ、私は何も」
相変わらずの笑顔で天使が言い、少し考え、口を開く。
「私たちは見ることが仕事で、人々の事が分かりたくて、皆様と一緒に。それだけです」
「ンん?」
鳥人は腕を組み首をかしげる。
「私には皆様のような素晴らしい話はありませんよ」
天使の言葉にPTを組む二人はまたか。という風に苦笑する。
卑下しているのかなんなのか。それでも二人からすれば柔らかくなったと感じるのかどうだろうか。
それでも問い掛けた鳥人に気遣いという言葉は存在しないらしく
「1つや2つあるでしょ? こんな所登ってるんだし」
「いえ。 あ、話なら他の優しい方々のお話を…」
「わかってないなー」
遮る。
大きくイビツな手を降って興味がないと示す。
「ここにいない誰かの上辺の話を聞いても面白くないよ」
「でも、本当に。」
「違う、違う。こういう時はこう返すんだよ」
鳥人は笑う。
自信を全面に出し、親指含めた三本の指を見せつけるように立て、啖呵を切る。
「だったらここから3年後! 君たちを超える快刀乱麻の武勇譚を聞かせよう! っとね。
そうすれば次合う時の楽しみが出来る」
「次……」
「武勇譚は何か違うな。冒険譚って所だ。」
ヒトの言葉に天使はまた首をかしげる。
「なに言ってんだよ。一緒にヘヴンに登ってるんだ。すぐに出来るさ」
竜人が笑う。
「何にしろ。この雪原を抜ければもう一息ってところだ」
「そうだね! 3年後より目の前だよ。 何があるかな!」
パンッ!! と手をうちならす。
「そりゃあ、前人未踏の山頂だ。とんでもない魔物とか?」
「もしかしたら町や文明があるんじゃないか?」
「普通に到達してて、帰ってきてないだけかも?」
「いっちばん嫌なオチだなそれ」
三人は笑う。
それを見て天使は笑う。
三者三様。それぞれ笑い方があるのだなと、天使は笑う。
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此処で得たもの。 プライスレス。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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2021-04-07 22:52
Comments (1)
神崎様:推しPTなので再び邂逅させていただきました。皆さんの作品も楽しみにしています。