流水不腐

流水不腐……読み下すと「流水は腐らず」ですかね。中国の故事か何かだそうで、意味はそのまま。一所に収まらず流れ続ける水は腐る事がない。逆に言うと一箇所に(固定された状態に)とどまり続けると、水はいつか腐る。人も組織も経済も、色んな事に適用できる大原則ですね。ちなみにこの言葉自体は太極拳などの中国拳法でも重要視されている思想だそうで。  ……さて話はお馴染み東方世界の幻想郷。矢ッ鱈めったら長生きな連中の多いこの世界では、案外この言葉にピッタリくるキャラは少ないのかなぁ、何ぞと思います。蓬莱人なんかモロに変化しない連中なわけですから。妖怪にしたってあんだけ長生きするならボケっちまうでしょう。そんな中でこの阿求嬢の存在というのは幻想郷という、ともすれば固定され腐敗しやすい筈の世界を、代を重ねつ見守って常に客観的な刺激を与えてくれる存在なのかもしれんなぁとか考えるわけです。単に歴史を記述するだけなら生まれ変わる必要はないわけで。変化し流れ流れゆく幻想郷を、毎度新鮮な(それでいて懐かしい)世界として観察する役割。あっきゅんマジ偉い。  ……とか考えたのがこの絵を描いた切欠だったように記憶しています。文机を描くのを省いた経緯とか、こんな変な構図になった理由は忘れました。覚えておりません。

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2010-03-08 02:36

 安芸


Comments (8)

安芸 2010-03-13 07:09

>黒ストスキーさん ひぃ、ありがとうございます。大胆な構図というと聞こえは良いですが、要は行き当たりばったr

黒ストスキー 2010-03-11 00:48

大胆な構図、生活感あふれる小物の描き込み…これだから安芸さんの絵は大好きだ!

安芸 2010-03-10 07:08

>御月さん 恐縮です。こんな戯言まで読んでいただけ感謝です。

御月ユウヤ 2010-03-10 04:14

キャプションでも絵でも感銘を受けたわけです

安芸 2010-03-10 01:43

>NUMBさん なるほど。

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