怪獣大作戦シリーズ

過去からの使者 古代怪竜ガーモ

第4話「汚れた大地」

南方のコンペン島(ﾄｳ)で、巨大な卵が発見される。

初め、卵は古代生物の化石かと思われた。

しかしながら、調査の結果、生きていると判定された。

これは、とても奇妙な現象だった。

卵の形状からして、数万年前に地上に生息した巨大生物の卵に近いものだと推測される。

仮にそうだとした場合、産み落とした卵の親は、太古の昔に絶滅しているのだ。

現在にまで、確認されずに生息していたとは考えにくい。

また、いかなる自然現象だとしても、生きたまま保存されていたとは考えにくい。

いったいどのようにして現代に現れたのか、疑問が解決されずにいた。

それは、誰にもわかるはずがなかった。

卵は、生まれた時代に起きた様々な偶然が重なり時空を越えて出現したのだ。

人間のいない時代に生まれていたのなら、卵はその広大な自然のなかで優雅に暮らしていたのだろう。

だが、現代は人間の手によって、かつてのような豊かな大地は失われていた。

人々は、自らの手でこの大地を汚してきたのだから。

これは、自然がもたらした過去からの警鐘なのかもしれない。

やがて、卵からは怪獣ガーモ生まれでる。

果たして人類は、この大地の怒りにどう向き合うのだろうか。