【江藤新平外伝1話】落花の早さは悲しむべきにあらざれど
日本初の司法卿、江藤新平さんと
彼の友人である中野方蔵さんについて。
==[ご注意]以下、漫画のネタバレ含みます==
江藤新平さんと中野方蔵さんは青少年時代、弘道館に通い切磋琢磨して学知を高めた親友です。
大隈さん曰く、中野さんは「余の先輩中に於いて実に第一流の人士。年端は江藤よりも少なかりしと覚ゆ。学問あり、見識あり、資性敏活」。
明るく陽気な性格で、口下手な喬任さんや気難しい江藤さんとも仲良く、3人一緒に行動することの多かったのは、中野さんの徳もあったからだろうと言われています。
そんな中野さんですが、江戸に遊学し昌平黌へ入学した2年後、坂下門外の変の嫌疑がかけられ、捕縛されます。
風呂に入っているところを幕吏に数人がかりで取り押さえられそうになり、「それが武士に対する作法か」と一喝。悠々と衣服を着て、自分から縛についたそうです。
罪証が見当たらず、しかし釈放もされず、数ヶ月牢獄に繋がれます。江藤さんは中野さんを心配して文を送りました。5月25日、中野さんは獄中で若い命を散らしました(毒殺説も言われています)
江藤さんは、無二の親友が「罪状不明、正当な裁判も手続きもなく、いきなり政治に殺される」経験をします。
江藤さんは、私が立たなくては誰が彼の志を継ぐ者になりえるかと、6月27日、藩府に手紙を届けた上で、当時の佐賀では死罪確実とされた脱藩を決行します。
貧窮していた江藤さんのために、京都への路銀を用意したのが、江藤さんの親友であるのちの文部卿、大木喬任さんです。この話はまた後日アップします!
彼の友人である中野方蔵さんについて。
==[ご注意]以下、漫画のネタバレ含みます==
江藤新平さんと中野方蔵さんは青少年時代、弘道館に通い切磋琢磨して学知を高めた親友です。
大隈さん曰く、中野さんは「余の先輩中に於いて実に第一流の人士。年端は江藤よりも少なかりしと覚ゆ。学問あり、見識あり、資性敏活」。
明るく陽気な性格で、口下手な喬任さんや気難しい江藤さんとも仲良く、3人一緒に行動することの多かったのは、中野さんの徳もあったからだろうと言われています。
そんな中野さんですが、江戸に遊学し昌平黌へ入学した2年後、坂下門外の変の嫌疑がかけられ、捕縛されます。
風呂に入っているところを幕吏に数人がかりで取り押さえられそうになり、「それが武士に対する作法か」と一喝。悠々と衣服を着て、自分から縛についたそうです。
罪証が見当たらず、しかし釈放もされず、数ヶ月牢獄に繋がれます。江藤さんは中野さんを心配して文を送りました。5月25日、中野さんは獄中で若い命を散らしました(毒殺説も言われています)
江藤さんは、無二の親友が「罪状不明、正当な裁判も手続きもなく、いきなり政治に殺される」経験をします。
江藤さんは、私が立たなくては誰が彼の志を継ぐ者になりえるかと、6月27日、藩府に手紙を届けた上で、当時の佐賀では死罪確実とされた脱藩を決行します。
貧窮していた江藤さんのために、京都への路銀を用意したのが、江藤さんの親友であるのちの文部卿、大木喬任さんです。この話はまた後日アップします!
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2021-09-26 22:21
Comments (4)
Twitterで連載されていた際から読んでいましたが、江藤先生のこうした想いが日本の司法の基盤を築きあげたのだと考えると今の日本は先生の思う司法制度なのだろうかと思ってしまいます……。 もなこさんの言葉選びは本当に参考になるくらい美しいです!!
View Replies素晴らしい
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