蓄音機で音楽を共に
秋声「君と一緒にレコードを聴くなんて、久しぶりだね、でも何で田園なんて持ってきたの?」
白鳥「以前、あんたは自分の著作の中ではなく、佐藤春夫の田園の憂鬱でウロついていたからな。 何となく懐かしくなって持ってきたんだが」
秋声「そうなんだ。 ああ、でもこの曲も良いね。 何とも、のどかで…」
白鳥(…何故だ? ほかの連中がいる時は何もないというのに、二人きりだと途端に心の臓の拍動が……くそっ、俺はおかしくなってしまったのか?)
秋声「? どうしたのさ、白鳥。 具合でも悪いのかい?」
白鳥「…何でもない」
秋声「何でもなさそうには見えないんだけど?」
白鳥「大丈夫だ。 問題ない」
白鳥(まったく、こいつはナンともないというのが、一層腹立たしいな…)
白鳥「以前、あんたは自分の著作の中ではなく、佐藤春夫の田園の憂鬱でウロついていたからな。 何となく懐かしくなって持ってきたんだが」
秋声「そうなんだ。 ああ、でもこの曲も良いね。 何とも、のどかで…」
白鳥(…何故だ? ほかの連中がいる時は何もないというのに、二人きりだと途端に心の臓の拍動が……くそっ、俺はおかしくなってしまったのか?)
秋声「? どうしたのさ、白鳥。 具合でも悪いのかい?」
白鳥「…何でもない」
秋声「何でもなさそうには見えないんだけど?」
白鳥「大丈夫だ。 問題ない」
白鳥(まったく、こいつはナンともないというのが、一層腹立たしいな…)
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2021-10-31 02:54
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