ニノカゲ＋鳩原　紫丁香花と金糸雀

この本は2018年に出したニノカゲ前提の二宮隊、二宮とカゲと鳩原の話です。この話は犬影本「Eclipse Kiss」のアンサー本、別角度からみた話です。この時は自分の中で鳩原事件にまつわる二宮隊と影浦隊の因縁をとてもよく熟考していまして、両者の確執はカゲのSEが深く影をおとしているのではないかと考えてました。（シャレでなくて）
ぶっちゃけていうと、鳩原密航時にもしも鳩原がカゲのことを考えていたら確実に刺さる、そこからカゲが鳩原の異変を察知してしまったら重要機密が漏れてしまう、という仮説から、鳩原から受けた異変を察知したカゲの記憶は機密漏洩の観点から「記憶封印措置」を施され、二宮隊とユズルの確執や犬飼が嫌われていることも、すべて「記憶封印措置」からなる上層部の意図的なものと、大胆な結論づけをしました。
って、ネタバレしていいのかよ？って話ですが、犬飼の諦観と無情は犬影本「Eclipse Kiss」に情感こめて書かせていただいてるので、その主旨を露しても、問題ないかなと思ってます。
って、すごくくそ真面目に書いてるけど、ほんとは推しの脳がいじられる展開ってくそ萌えじゃね？ていう腐った情念が本音です。
と、長々かいてますが、実はこのアンサー本の着想から発刊まで1年半くらいのブランクがあり、どうしても話がまとめられなくてすごく苦しかった思い出があります。没にしてもよかったんですけど、形にしたい意地がありました。そんな中、委託でスペースに参加させていただいた時に、インスピレーションを受けてポロっと詰まってたことが外れ、話をまとめることができました。あきらめずにいてよかったなって思いました。結果としてワートリで参加した最後の本となりましたが、そういう意味でも思い出深い本です。
楽しんでいただければ幸いです。本年もよろしくお願いいたします。

※巻末に掲載したあとがきと、イベントの告知、実際の表紙紙面（箔押し仕様）掲載しまししました。