【かげのくに】役割は静かにめぐる

穏やかなあの日、雲とともに過ごした。
その世界もいつか消えるらしい。
でも、俺はあの思い出達とともになら消えるのも悪くないと思った。
ただいま。

【お借りしました】
クラウリーさん【illust/83556333】
「少し浮いただけでもこんなにも楽しいんだな」
公式より
ウロボロスさん【illust/88065327】
　「俺には向こうの世界を知る権利はない……よな」

怪物は島にはいなかった。
彼女は大切な思いを胸に島を出る。
その思い出はいつか消えてしまったけど。
物語をかえるには十分だった。

さあ、英雄にはなれなかった勇者の話を聞かせよう。

※これにてガラノ、トープの物語は幕引きとします。
遅くなりましたが、皆様との交流のお陰でここまで書ききることができました。
ガラノ、トープ、サカナヤ共々、皆様の物語のページに加えていただきありがとうございます。

ガラノはスカイに残り、トープは元の世界に帰りました。

役割は誰かが引き継いだ
ガラノ【illust/83559668】
役割はあの思い出達がかえてくれた
トープ【illust/83560538】

※何か問題、不都合がありましたら、パラレル、スルーもしくはお手数ですが連絡をお願い致します。

怪物を倒して英雄になるはずだった男は、トープを連れて旅に出た。
終着点は王の討伐。そこになにかの犠牲があった。
結果、男は勇者になったのだ。