【緋怪局】届け！【学校の七不思議】

こちら【illust/95437510】【illust/95430823】【illust/95307772】より！

「あいついいモンもらったな？行くぞ。」
理科室から出てきたのは雲野と、バディの福子だった。

「行くってどこへ？」
「聞いて驚け！ここにいる連中に情報を流して、今のうちに恩を売っておくんだよ！」
「うわぁ…」
雲野の恩を売る、というフレーズに福子は「この男はそういう性根だった」と再確認した。

「おいネコ、ちょっと来いよ」

―――――――

「遅くなった」
熊野はマリアの肩に触れる。

「よく戦ってくれた。」
相手は一人。熊野は「あの子」に向き合った。

拳を構えて呼吸を整える。守るべきもののために戦う。熊野の信念は揺らがない。

「－－－－ザア…テス…テス」
「ｱｰｰｰ!!!!!!」

ｱｰ､ｱｰ…としらたまと思わしき声が学校の敷地内にこだまする。
校内放送の電源が入ったのだ。

「おい聞こえてるか！俺だよ俺、雲野だよ！！アーはもういいんだよネコ！」
「ｳﾝﾂｷｵﾆｰｻﾝﾊﾞｯｶﾘｽﾞﾙｲ!」

雲野の声が屋上に響いた。

「雲野…？」

「愁はわかってるな！？クマよぉ！あとタピオカ３匹連れた坊主！他にも屋上にいんのか？この、雲野様がいいこと教えてやるからな！」
「最低……」福子のため息がぼそりと聞こえる。

「あの子とも手をとれってこった！手を取れってのは、握手だ握手！」

それぞれの思惑の渦巻く屋上の影に
歌よ、声よ、心よ　　届け！

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◆お借りしました
マリアさん【illust/89550958】
しらたまちゃん【illust/89403358】

名前だけ
愁くん【illust/88957167】
ノチウくん【illust/89230706】

うちの
貧乏神バディ【illust/89108289】
クマ【illust/89021894】

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