軍服と俺の土方さん

服のデザインの良しあしは着てみないと分からないよねという話。インダストリアルとは、ここでは染料など材料が安価で量生産しやすいデザインという意味。実際はカーキ色の軍服は、実用的かつスマートなデザインで人気が高かったと聞いてます。軍服のデザインって、実用的でないと兵士の命にかかわるし、かと言ってダサいと士気にかかわるしで難しそう。日露戦争時には軍服はもうほぼカーキ色だったとか。その中で第七師団は愛着がある紺色の軍服を使っていたらしい。オシャレに命かけてますね。

二話目は、土方さんがすねたり嫉妬するところを描きたかったんです。明治期は政府への忖度もあってか、お芝居では新撰組は志士に対する悪役として描かれることが多かったとか。でも日本人って悪役好きだから、かえって人気だったかも。

余談ですが、私の中学の頃、漫画の影響で新撰組が大人気でして「新撰組にハマると破産する」といわれてました。新撰組は出回ってる関連商品が膨大なため、ファンはそれを集めようとしてお金を使い果たすということだそうです。新撰組に対しては知名度の割には功績が少ないという批判もありますが、うちの母曰く「英雄とは死んだ後も自分の名前でファンを養える人」だそうで、そういう意味で言うと、土方歳三や坂本龍馬は間違えなく日本で五本の指に入る英雄ではないでしょうか。土産物のほか、漫画やゲームなどになってどれだけ多くの人々を養い、かつ破産させたかしれませんね。