本馬鈴子　リターンマッチ

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前回、試合で負けた本馬鈴子はリターンマッチを蜜柑亜衣梨へ申し込んだ、暫くしてリターンマッチは承認され再び同じ試合会場で戦う事となった。
しかし前回とは違う、本馬の心の中にはメラメラと逆襲の炎が燃え上がり、ギリっと蜜柑亜衣梨を睨みつけていた。そしてその背後では声がかれんばかりに声援を送る雷桜の姿があった。

蜜柑亜衣梨「懲りずにやってきたの、大けがでもされにきゃ分かんない訳」
本馬鈴子「言ってくれるわね....もう一度勝負すればわかる事よ」

ゴングと共に二人の試合は初っ端から激しい激闘になった。
リングには汗と肉と肉をぶつける激しい音が響き渡り二人のレスラーは荒れ狂う獣のように腕を振るい拳を叩きつけ合った、しかしやはり経験の差か蜜柑の方が優勢に試合を運んでいた。

本馬鈴子「ぐっ...あぁぁ...」
蜜柑亜衣梨「ほらほら大根足が折れちゃうわよ」

必死に抵抗するが中々抜け出せない、そんな苦しい本馬の目に飛び込んできたのは声援を送り続ける雷桜の姿だった、周りの完成にかき消されないように大声ではちきれんばかりに彼は叫んだ。

「大丈夫だ!俺との訓練を思い出せ!」

雷桜との訓練を思い出しハッとした本馬は技を振りほどき再び立ち上がった、しかしそこへ蜜柑の猛攻が続きついに顔面を捉えられた本馬はワイヤーにもたれ掛かり動かなくなってしまう。
カウントがとられ勝利を確信した蜜柑は振り返り観客へ愛嬌を振りまいている、その態度に猛烈な怒りをあらわにする雷桜だったが、その雷桜を制止する声が響き渡った。

本馬鈴子「駄目だよ雷君、まだ試合中なの..私の仕事だから邪魔しないで」
本馬は力なくもたつく体で再び立ち上がった、そして蜜柑にこう告げた。

本馬鈴子「負けるのが怖いのかい」

その言葉で再び再燃した戦いの炎、確実に止めを刺すべく力の限り拳を前に出した蜜柑であったが、本馬はこのチャンスを逃さなかった。殴られながらも本馬は蜜柑の拳出す「隙」を探っていた。
そして雷桜から習った「カウンター」を蜜柑にお見舞いする、意表を突かれた蜜柑の表情は困惑していたそのまま蜜柑をマットに叩きつけ本馬の反撃が始まった。
しかし蜜柑も負けじと反撃する、だが今度の本馬は弱音を吐かず力の限り暴れ振りほどき再び自分のペースに持ち込む。
そして止めのひっさつキックがさく裂し蜜柑はマットへ倒れ込んだ、そのまま試合は終了し本馬はリベンジを果たした。