伏黒くんは怒っている
伏黒夢
伏黒くんは怒っている
一回り年上の異性に本気で恋をしているだなんて、自分でも信じられない。伏黒恵は常々そう思う。
その相手が教師なら、尚更だ。
「柴犬が好きなら、このチャンネルがお勧めですよ!」
「可愛い、このもふもふした毛が良いんだよね、柴犬は」
少し離れた位置で虎杖悠仁が副担任と何やら話し込んでいる。流行りの動物系動画についてらしい。
虎杖が持つ携帯に顔を寄せる度、彼女は楽しそうに笑う。虎杖はほんのり、頬を染めていた。
──距離、近いだろ
伏黒は心の中で舌打ちをした。
あんな風に、無防備に接して来られたら誰だって勘違いをする。
嫉妬に胸を黒く染めて彼は呟いた。
「分かってますか、先生」
俺は貴女が欲しいんですよ。
*
最近伏黒が自分の中でキテます。遅いですね。
年下むっつり系男子(言い方)が本気出したらこんな感じになるといいなあ。
伏黒くんは怒っている
一回り年上の異性に本気で恋をしているだなんて、自分でも信じられない。伏黒恵は常々そう思う。
その相手が教師なら、尚更だ。
「柴犬が好きなら、このチャンネルがお勧めですよ!」
「可愛い、このもふもふした毛が良いんだよね、柴犬は」
少し離れた位置で虎杖悠仁が副担任と何やら話し込んでいる。流行りの動物系動画についてらしい。
虎杖が持つ携帯に顔を寄せる度、彼女は楽しそうに笑う。虎杖はほんのり、頬を染めていた。
──距離、近いだろ
伏黒は心の中で舌打ちをした。
あんな風に、無防備に接して来られたら誰だって勘違いをする。
嫉妬に胸を黒く染めて彼は呟いた。
「分かってますか、先生」
俺は貴女が欲しいんですよ。
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最近伏黒が自分の中でキテます。遅いですね。
年下むっつり系男子(言い方)が本気出したらこんな感じになるといいなあ。
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2022-03-29 12:59
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