箱庭侵緑
小さな町の、ちいさなお話。昨日のきのうのそのまた昨日。数年、数十、数百日。ずうっと前の笑い声、耳を澄ませば唄いだす。昨日のきのうのそのまた昨日、ずうっと昔の子守唄。チクタク針の進む音、緑といっしょに流れてく。石の畳も煉瓦の壁も、誰かのおうちも覆ってく。耳を澄ませば唄いだす、瞳を閉じれば動き出す。昨日のきのうのそのまた昨日、ずうっと昔の子守唄、ずうっと昔の紡ぎ歌。
60
59
1968
2010-04-01 02:28
Comments (0)
No comments