「良かったなぁ　にいちゃん」

　ついに完走。　いざ終わってみればシャーマンキングを目指す物語というよりは、
怒り・憎悪に囚われた葉王が救われる話であったという。
　しかし子供の頃から「ラスボス・敵を倒してめでたし」という物語の終わり方が
イマイチ好きになれなかった身としては、こういう結末こそが望んでいたものであったとも。

　いや最終回として求めていたものはほぼもれなくやってくれたので、
いつぞやのル・ヴォワール同様内容として語ることはもはやないです。
母さんや乙破千代、大人になった葉たちの声をどうすんのかなーというのが
気になっていたくらいで、それもだいたい期待通り……いや関智は完全に予想外。
　グッシーやシロ、マジカルプリンセスの皆さんも見たかったけど、
今回のアニメでは出番なかったのであそこでいきなり現れても仕方ないか。

　絵としては完全版の表紙同様まん太で締めるというのも考えたけど、
最後なんだからもっと頑張れや、と脳内俺に言われて一応全７人（＋１）という大所帯。
スペース的にはもっと詰められた気もするがこれ以上欲張ると間に合わなくなるので仕方なし。

　連載当時のアニメから実に２０年経ってのリメイク、それも完全版まで全部やると聞いたときは
話数足りるのか？と思ったし、実際序盤とかものすごい勢いですっ飛ばしていたけど
本筋に食い込んでからは尺もしっかり使って作画も思っていた以上に安定してたし、
なにより可能な限り旧キャスト続投＆いきなりOver Soul流れるサプライズなど当時の視聴者的には
うれしいすぎる要素ドカ盛りで久しぶりに「毎週アニメを楽しみにする」感覚を味わった気がする。
　序盤に限らず細かいシーンややり取りが削られているとはいえ望んだものはほぼ形になって、
これで心は満たされた……と思いかけていたらまさかの続編制作決定という。
フラワーズ/SSはまだ未完だけどどうするのだろう……いざとなったら赤赤やマルコスも
一緒にアニメ化して時間稼ぎにはなるだろうか。　ガンダーラや東ファミリーの件もあるし、
せっかくだから仏ゾーンとウルティモもアニメ化しちゃいませんか！