【創作妖怪】花札天狗

【花札天狗(はなふだてんぐ)】
天下の目を盗みて賭場を設けし花札屋に鼻高天狗の面あり。百花繚乱の博徒の執念宿りし花札、化生のものとなし、天狗の姿かたちして如何様自在をなすこと、夢心におもひぬ。

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【花札の歴史】
花札の原型は安土桃山時代にポルトガルから伝来したトランプを元に作られた「天正かるた」である。江戸時代になり、かるたが武士から庶民へ広まると、かるたを用いた賭博が横行したことで幕府により禁止令が出されるが、その抜け道として現在の「花札」ができた。

【花札と天狗の鼻】
幕府の目を盗んで花札賭博を行っていた人々は、店の奥にある賭博場へ案内してもらう際に「鼻をこする」合図をしていた。それをもじった隠語的表現として、花札販売店には長い鼻の「天狗」の面が目印に掛けられるようになったという。