見えざる捕食者「イルジヤ」

通称ヨーン改。クリス編に出現する体色が青緑をした大蛇型のB.O.W.。
外見は皮膚の所々が裂けて骨らしきものが露出した全長十メートル以上はある大蛇だが素体になったのは人間でC-ウイルスに感染して変異を起こした末に生まれ変わったもの。
サーマルスコープですら感知困難なレベルの高度な光学迷彩能力を持ち、外皮を風景と同色に擬態する事で肉眼では視認できない状態になる事が可能。
この能力により背景に溶け込みつつ、静かに獲物に忍び寄り、不意打ちで襲い掛かってくる。主な攻撃手段は巨体に寄る体当たりや締め付け、人間を容易く丸呑みに出来る巨大な口に寄る噛みつき等。
また巨体に反して天井やダクトを通る事でビル内を縦横無尽に素早く這い回れる程の柔軟性と高い機動力も備えている。
但し擬態は完全ではなく、移動すると背景が歪んだり独特の鳴き声が聞こえたり、銃のレーザーサイトを当てると輪郭が浮かび上がるため発見は比較的容易。
他にも擬態できるのはあくまで外皮だけのため獲物を攻撃する際、口を開くと口内が視認できる状態になるという弱点も存在する。
真に厄介なのは素早さと気配を消した奇襲の精確さ。
劇中では無計画な増築によりほぼ迷路と化したスラム街のビルに潜み、その能力と地形を生かした奇襲を仕掛ける事でクリス率いるBSAAの部隊を単独で壊滅状態に追い込む程の戦闘力を見せつけた。(この奇襲で隊員のキートン、リード、ジェフが犠牲になった)
過度のダメージを受けると光学迷彩機能の喪失と引き換えにグレネードランチャーの直撃にも耐える程皮膚を硬質化させて防御力を向上させてくる。
最終的に巨大な側溝エリアに移動後、クリス達によって水たまりに浸かったケーブルの上に誘導された所に高圧電流を流し感電した事によってダメージが臨界を超え倒され消滅した。
余談だが、基本ヘビの牙は先端に2本のみだがイルジヤは節足動物の脚の様に蠢いたりする牙が複数口内奥まで生えている。
(コンセプトアートによるとほとんど姿は見せない敵だから口の中だけでもインパクトのあるデザインにしようとしたため)
因みに『１』に登場した大蛇型二次感染体ヨーンと似通った部分があるが向こうは偶然ウイルスに感染した本物の蛇が素体となっている。(クリス操作時、条件にもよるがヨーンによって仲間が犠牲になるといった因縁深い共通点がある)
名前はセルビヤ語で「幻影」を意味する。

※p8　チャンネル「かいんじゅ」にて妓夫太郎レビューが更新されたのでまた描いてみました。