北極圏の旅客機

挿絵は此方の方に描いて頂きました→　user/1848933

掲載元→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18022943

｢今日の空は一段と美しいな。｣
晴れた日の北極海上空を飛ぶ音速旅客機。その副操縦士は機長の言葉に笑顔で頷く。
暫く飛んでいると、後方からくる物体をレーダーがキャッチする。その物体は徐々に急接近。遂には旅客機を追い越す。パイロットの目の前にその接近する物体が現れる。パイロット達は目を丸くする。その物体は翼竜の形をしており、翼長40㍍はある。それが大きく旋回したかと思うと、旅客機目掛けて突っ込んでくる。旅客機のパイロットは咄嗟の判断で操縦桿をきり、衝突を回避するも、尚も此方を追ってくる。電波妨害されているのか、コントロールタワーと連絡が取れない。翼竜の形をした頭の大きな口が開く。そのまま急接近され、旅客機の片翼が噛み千切られる。翼を失い失速した飛行機は乗員乗客200名以上を乗せて墜落し、そしてそれらが全員死亡という悲惨な事故を引き起こした。