【PFSOZ】地を歩むものたちへ【非公式イベント】

直接触れるべきは土の魔力流ではなく土を流れる水脈魔力。水を挟み幾度となく失敗をした接続を行い──驚くほどすんなりと繋がった。

近隣の鉱水から水を転移、降雨に変換し、既に行われている降雨魔術にも魔力を分配する。
硫黄を含んだ鉱泉だったが、人が浴びても問題ない程度の濃度のはずだ。はがね人も一年中浴びたりなどしなければ大丈夫だろう。


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「これはまあ、あくまで例えなのだが───規模で言えばこの王都バラルがすっぽり入る範囲。これがお前さんの蛇口の最小単位だ。」

■イベント参加タグ：【地を歩むものたちへ】

■最終章絡みが無いけど適当に都合の良いバフがほしい！　そこのあなた！！　地べたから雑にバフを貰いませんか！！　今ならセットでそこそこ高値の石と毛も付いてます！！
なんか知らんが地面から魔力の補助が来てる、雨の量が増した、突如土の壁や間欠泉が魔物の前をふさいだ他、都合のいい事象を起こしたいが原因が思いつかない、こいつのせいにしよう！みたいなノリでタグを付けてもらって大丈夫です。勢力、戦場は問いません。他イベントとのタグ併用も可です。

■キアノルハザルは王都全体を見下ろせる位置に、エルズゥは上空を哨戒しています。黒王サイドで襲ってもいい。本投稿はアラディア院ですがPCはフリーです。

■Q.誰がキアノルハザルに頼んだんです？
A.知らん…こわ…（俺のキャラが頼んだとか適当にやっていいです）少なくとも七勢力に無断で地脈支配したとかではないです。外交問題になっちゃうからね。

■お借りした設定（編集中）
　ナキコダマ【illust/102174027】
　花はがね／エルルスケイル【illust/102098328】
　ランタナさん（キャプションの台詞のみ）【illust/102226881】この台詞漫画でやりたかっ…後でやります

　　　
■キアノルハザルのリュウタイ詳細をキャラシに追加しました【illust/102467850】
■渇土獣【illust/103691008】

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地面隆起と間欠泉による侵攻経路の妨害。詳しくはないのであらかじめ聞いた箇所だけを間欠泉で吹き飛ばしていく。
不死者の魔力経路の切断。味方の不死者をうっかり殺すのが怖い。一本ずつ切断。
花はがね、ナキコダマ、植物種、他土壌依存種の身体強化。負荷をかけないように広く、行動を邪魔しないように気づかれないほど薄く。ナキコダマの干渉許諾の下りていない宿木繁茂区域には掛からないように。
負傷した装甲騎竜の冷却と重力場形成の一時肩代わり。
通信魔術の補助。途切れそうなものを見つけては魔力で補填。

情報の濁流に押し流されそうになる。どれもこれも匙加減一つ間違えたなら救うはずの人々を手にかけることになる。

勢いで請け負って、今になって一気に恐怖が這い上がる。後悔で泣き叫びたい、重圧と恐怖で何処かへ逃げ隠れたい、私にこんな役目は向いてない、そもそも受けずともいいと、出来るところまでと言われていたじゃないか、なら、ああ、誰か、だれか代わりに───


「馬鹿じゃないの……“誰か”って何よ……！」


───代わりがいたなら、異国の竜、それもこんな出来損ないにこんな頼みが来るはずがない。

後脚の爪を床に食い込ませ固める。これでただでさえ歩むに適していない体は、逃げることも叶わないだろう。仕方がないと自分から役目を取り上げる者はここに居ない。ずっとそれを望んだのは自分だ。

気付かなかった自責も、こうなる前に問いただせなかった悔恨も、身の危険から来る恐怖も、ちっとも鎮められてなどいない。
心は今だってめちゃくちゃで、意地でねじ伏せているだけ。

けれど、意地すら捨てたら本当に何もなくなってしまう。

接近する魔物に咆哮を上げる。ハッタリだが、なかなかに効く。
キアノルハザルという個体はともかく、火浣竜という種は地を這う魔物には間違いなく脅威なのだから。
あるお忍びの日、下町で火酒を飲みながら大御婆様はキアノルハザルに言った。

『王なんてものはなぁ所詮王冠被った役者だよ。内心ヘタレてようが外面とやることがキレてたら、それでもう勝ちだ。いいか？　王族稼業は───』

今は嘆くのも悼むのもキアノルハザルの役目ではない。
全部放り出しても許される時までひと時の花守り竜を演じ切ることだけを考える。

（───王族稼業は、ハッタリ九割！）