【SR:C】一枝の梅

則天去私。それが行きついた先の答だというのなら――。

■イルジメのエンディングでございます。
　これまでの期間、ありがとうございました。
　これより先のイルジメの話はありませんが、今後何か描く機会がありましたら、この話以前の時系列ということになります。
　
　最後に少し、イルジメの設定について補足して締めくくりたいと思います。
　
　【イルジメの由来について】
　新北高句麗帝国特殊技術部の製造するアンドロイドシリーズは全て、新高句麗の元ネタとなった朝鮮に伝わる英雄や伝説上の人物が元になっているのですが、イルジメのみ発祥が明（中国）で、明と朝鮮両国で有名な人物です。
　これは、イルジメのオリジナルである劉中佐が中国（にあたる某国）出身であることに由来し、劉中佐の妻でありイルジメの開発者でもある崔博士（本名劉夕琳）が名付けました。
　
　【イルジメのバグについて】
　イルジメにはいくつかのバグが存在します。これは、実は「意図せず発生するバグ」ではなく、崔博士が「意図的にプログラミングしたバグ」のつもりで設定しました。
　痛覚を備えたり、バグを搭載したり、あえて完全でないアンドロイドを崔博士は開発し、より人間に近い存在を作ることを計画していました。

　【崔博士の計画の最終目標】
　二つあります。「劉中佐の再生」と「某国の再革命」です。
　劉中佐の細胞から、オリジナルの劉中佐のクローンを作り出すこと。アンドロイドの開発はその通過点でしかありません。
　劉中佐の再生そのものは崔博士の個人的な望みであり、夫を失った未練によるものですが、某国の再革命は劉中佐本人の悲願であります。劉中佐は国家の革命に失敗し、その渦中に拷問死しています。同一個体のクローンを作り、新高句麗の力を背景に劉中佐の悲願を再び達成することで全ての目標が達成されるはずでしたが、クーデターによって全て灰燼に帰してしまいました。

以上で終わります。

不具合、パラレルなどございましたらスルーお願いします。

クレープス【illust/65262922】
石墨きらら【illust/65271464】
轟剣【illust/65661766】
DJマチカネ【illust/65261908】

イルジメ【illust/65263634】