【PFⅣ】かえりたい【アルトラント】
◆心の底ではね、信じていたんだ。わたしの生まれたあの場所は、今も緑がいっぱいで、街の人はみんな優しくて、あったかくて、幸せな場所だって。家に帰ったらパパとママがいてね、わたしのために大好きなトマトマのスープを作って待っていてくれるって。 仲のいいお友達ともたくさん遊びに行くんだ。ご近所の天文学者さんに星をたくさん教えてもらうんだ。それでね、それでね… ◆『ザンクトリア死者の遺跡にて、セントラルの人間だったと思われる欠片の従者が暴れている模様、援護求む』セントラルが滅んだと心の底では信じられない彼女にとっては、とても衝撃的なものだった。セントラルの人間『だった』という言葉が彼女に重くのしかかる。 ◆もうパパもママもお友達も天文学者さんも、欠片の従者になってしまったんだろうな。どこかで誰かを襲っているかもしれない。…もしパパやママが人を襲っているのを見てしまったら、わたしは、どうすればいいの? かえりたい。パパとママのいるセントラルへ。かえれない。もうみんなはいないから。 ◆―けれど彼女は、仲間たちの前では元気な笑顔を絶やさない。だって、そうすれば皆が笑ってくれる。それが彼女にとっての『幸せ』だから。 ◆普段元気なルアナ【illust/8566923】ですが、裏設定はちょっと重めです。そんな感じの漫画描きたいなあ。 ◆素材お借りしました→【illust/7358356】【illust/6335924】
アルトラント
arutorannto
PF4サイドストーリー
pikushibufanntajiafo-saidosuto-ri-
pixivファンタジアⅣ
pixiv Fantasia Ⅳ
少女の望郷
10
7
668
2010-02-09 04:28
Comments (0)
No comments