care about APH
どちらの意味でも、ヘタリアに関心のある方に読んでいただけたら幸いです。
これは、pixivでのヘタリア作品の公開方法について、問う意図の文章ではありません。
その件と、この文章の趣旨とは、分けて考えるべきだと思っています。
腐向けに限らず。
R-18、人を選ぶネタ、特定のキャラクター、テーマに限らず。
全てのヘタリアの二次創作作品、場合によっては、全ての二次創作、オリジナル作品にも関わってくる。
不特定多数の読み手や受け手に向けて、何かを世に出す時には常に心掛けたい、注意点と、絵師本人の身に振りかかってくる危険性についての話です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現在のpixivでのヘタリア作品の公開方法についての話は、こちらのサイトへ
pixivでの騒動の顛末
http://cpon.qee.jp/hetadb/?file=memo1
まとめサイト
http://maruta.be/thinkhetalia
キャラ名表記などヘタリアデータベース
http://cpon.qee.jp/hetadb/
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pixivには数多くのAPHのイラストや漫画が投稿されていて、R-18、R-18G、腐向け、男性向け、特殊嗜好まで、様々な作品を見る事が出来ます。
しかし、こうした国籍年齢嗜好様々な人が見るサイトに投稿するには、不向きな面もある作品なのではないでしょうか。
APHの二次創作サイトは、実在の国の擬人化という性質上、検索エンジンに拾われないように対策するのが常識だそうです。
検索避けやパスワード制にしていないサイトからのリンクや、公開型のオンラインブックマーク、学校その他公共の場からの閲覧を断るぐらいだと聞きます。
絵板本家など、不特定多数の人が目にするサイトには、APHに関するものを投稿しないというファンの間での不文律もあります。
pixivも、同じなのではないでしょうか?
二次創作作品を、おおっぴらには公開しないローカルルールがファンの間にある作品の中でも、APHは、特に扱いの難しいところがある作品です。
pixivは、国籍年齢様々な人が見られます。
タイトルやキャプションはログインしなくても見る事が出来て、一般的な検索エンジンでも上位にヒットします。
こういった公共の場で公開するのであれば、一人一人が自己責任で、最低限の節度は守る様に心掛けておいた方が、無用のトラブルを回避しやすくなるのではないでしょうか。
残念な事ですが。
APHでは、既に、海外で問題になってしまった出来事がありました。
メディア化された折に、某国の国会で問題になった時に、APHの資料として配布され、ニュース映像で世界中に流れたのは、公式作品ではなく。
pixivに投稿されたファンアートだったそうです。
このイラストは、今でも、関連のネットニュース等で見る事が出来ます。
この出来事のように、pixiv内で収まらない、現実社会で何かが起こってしまうと。
叩き台にされたイラストを描いた絵師ご本人も、相当に寝覚めの悪い思いをする事になったのではないかと思います。
某国に限らず、ネタにする国や題材によっては。
寛大に見て貰える場合もあれば、一切認めて貰えないだけではなく、現実に、描いた本人や周囲の人にも影響が及ぶ事態になる場合もあります。
国や宗教文化によっては、同性愛者に対して、現代でも厳しい弾圧を行っていて、同性愛者であるというだけで死刑になったり、同性が裸で一緒にいたりキスをしただけでも、重罪が課せられているところもあります。
公共の場での性を連想させる事の扱いについて、芸術でもギャグでも関わりなく、日本人の感覚ではごく普通に腕や足などの肌を露出させたぐらいの事でも、非常に厳しい対応をされるところもあります。
そして、中には、R-18等にしていなくても、批判的、冒涜的な事は描かなくても、むしろ好意的な気持ちで扱っていた場合でも。
それについてネタにする事そのものが既にまずい、フィクションの中で、それについて触れただけでも大問題になる、そういう題材があります。
それを絵に描く事そのものが禁じられている。
絵に限らず、立体物、映像、どんな表現方法であっても、それを形に表す、その事自体が禁じられている。
それにたずさわる人達以外の者が、本来の目的以外で、その事について扱ってはならない。
どういう扱い方をするかの問題ではなく、扱う事そのものが問題になる、そういうタブーもあります。
とある地域の小学校で、そういったタブーとされる対象の名称を、子供たちが可愛がっているぬいぐるみの名前に使った教師がいたのですが。
その名前をぬいぐるみに付ける事で、その対象を形にしてはいけないというタブーに触れていた為。
対象への冒涜だとみなされて、逮捕拘留。
その教師の母国の議員が、現地入りして外交交渉をして特赦が許されて、それでも国外追放処分になり。
また、それでは処分が手ぬるいと、抗議デモが起こったそうです。
ちなみに、この対象の名前は。
APHの、とあるキャラクターの、人名表記の一部に使われています。
APHとは別の、日本の某有名漫画作品での話ですが。
そういった事にたずさわる、とある人達にとって、非常に大切な言葉を。
メディア化された際に現場のスタッフが、それが何であるのかを知らないまま、外国語の文章の素材として、丸写しに使ってしまった事があるそうです。
その言葉を、その事にたずさわっていない者が、本来の目的以外に使った事自体も、既にまずかったのですが。
作品中で、その言葉を本に書いて、その本を落とす描写があったり。
さらには、その本が、キャラクターが殺人を指示しているシーンで読まれているという使われ方をした為に。
とても大切なその言葉を、床に落とすなどという、雑な扱いをした事と。
その言葉を読む人々、とある国々や宗教思想、それにたずさわる人達のことまでも、あたかも犯罪者であると決めつけたかの様に見える描写をしているのではないかという事で。
問題になった事がありました。
原作には、その言葉は全く登場していなかったのですが。
メディア版の方で注目を集めた結果、それまで見過ごされていた原作の別のシーンでの描写も問題視される様になった為に、原作の一部の巻が回収、改定版が出るまで絶版になり。
日本政府からも謝罪した例があります。
出版社のサイトでは、今でも、トップページから、各国語の謝罪文をリンクしています。
ちなみに、この件は、ネット上に無断転載された動画を。
海外のとあることにたずさわる人が見たのが、発端になって起こった騒動です。
また、こういった、とある人々を、一面的に悪であるかの様に描写してしまった事で起こった問題は、他にも例があります。
上の例とは、また別の。
西暦と同じぐらいの歴史がある、とある団体や人々、それを描いた作品を扱った。
某大ヒット海外小説・実写映画作品でも、作品のテーマの、とある歴史上の重要人物の秘密に関わる、謎解き設定の部分よりも。
その事にたずさわっている人が、作品の中で殺人を犯しているキャラクターとして描かれている点の方が、それにたずさわる人々の間で、問題視されていました。
漫画に限らず、こういったタブーに触れてしまったり、不適切な描写をした為に。
数多くの無関係の人々を巻き込んだ事件、外交問題、さらに騒動が拡大してしまうと、国家間の通商断絶、暴動、テロ等、不特定多数の犠牲者が出るような事態へと発展した例が、世界各国であります。
日本国内でも、こういったタブーを揶揄し、対象を批判、挑発した作品の、翻訳に関わった人が、未解決の殺人事件によって亡くなっています。
実在の国や団体、歴史を題材にしている性質上、相手が大人げないのではないか、過剰反応しているのではないかというのは、相手の事情を配慮しない、こちらの一方的な理屈にしかなりません。
相手にとっては、法律よりも重い、自分の命よりも大切な、それこそ戦争になってでも、解決出来ないほどの重大な問題に、こちらがそうと知らずに触れてしまっている、そんな不幸な行き違いも起こり得ます。
悪気なくやった事であっても、それが何故問題なのか理解していなくても、それが問題だということすら知らなかったとしても。
やってしまったら、同じ様に受け取られてしまいます。
悪意はなかった、知らなかった、では済まなくなります。
何かが起こってしまえば、二次創作としてのAPHジャンルへの影響だけでは済まず、絵師本人、原作や原作者、まかり間違えば、問題を起こした人と同じ国にまで、悪影響が出てしまいかねません。
一度問題になってしまえば、個人レベルでは取り返しのつかない事態になってしまう事だってあります。
表現の自由は、その作品を発表した為に生じるリスクも含めてのものではないでしょうか。
絵師本人なら、何かが起こるのも覚悟の上で、作品を世に出しているのかもしれませんが、問題が大きくなってしまったら、同じAPHを描いているというだけで、それどころか、同じ国民であるというだけで。
まるっきり無関係の人にまで、影響が及んでしまう事態も、起り得ます。
扱い方の難しい題材は、何も、上に挙げた例に限った話ではありません。
APHの性質上、戦争、宗教、民族問題、歴史上の様々な問題など、他にも、扱い方一つで何が起こるか分からない事はたくさんあります。
とある敬礼を連想させる右手を伸ばしてかかげたポーズ、とある制服に似た服装、とあるマークなどは、平和を願う目的であってもフィクションでも子供のおもちゃでも、それを使っただけで逮捕される国があります。
とある花に象徴される対象、それを巡るとある団体の活動と数々の事件、その影響による各種機関の規制など、身近なところでだって、扱いの難しい題材はあります。
それら全てを把握するのは困難ですが、意識しようとすれば、知る事が出来る題材もまた、多いです。
pixivでも、そうした題材を扱っている作品を、数多く見掛けます。
たまたま、今はまださほど問題視されていないだけで、いつ何が起こるか分かりません。
そして、そうした問題が起こってしまった時には。
同時に、圧倒的多数の、何の罪もない善良な人々もまた、私達と同じ様に、そういった出来事に対して心を痛める事になってしまいます。
そうした出来事を起こしている人と、同じ国や同じ民族、同じ事にたずさわっているというだけで、一面的に同類であるかのような扱いをしてしまわない様に。
不幸な行き違いを起こさない為に、何に気を付けたらいいのかを、日頃から、考えておいた方がいいのではないでしょうか。
自分が描いてるものについて、ある程度でも、認識する事さえ出来れば。
もし、実際に何が起こった時にも、気持ちの余裕も持ちやすく、それなりの対応をしやすくなるかもしれません。
けれど、何が問題にされているのか判らなかったばっかりに、初期の対応を誤ってしまうと。
その場だけの個人レベルで済む筈だった話でも、取り返しがつかないほど大きな騒動になってしまうのは、実際、よくある話です。
APHは、本来なら。
描こうとしている題材について事前に調べてから、あらぬ誤解を招かない様に、対象に敬意を払った形で扱う配慮か。
あるいは逆に、それを扱う以上は、どんなトラブルが起こっても受け止める覚悟が必要、そういう質の作品なのではないでしょうか。
トラブルが起こった時には、相手の方がおかしい、冗談が通じない、と思う事もあるかもしれません。
でも、本当に、そうなのでしょうか。
こちらが、冗談でもやってはいけない事を、誰もが見れる様なオープンな場で、しでかしてしまっているのではないでしょうか。
配慮は、他人の目を気にする為だけにする事ではなくて。
自分が加害者にならない為に、そして自衛する為に、するものではないでしょうか。
APHの、芸能人などの実在人物を対象とした作品以上に注意が必要な。
自分一人が訴訟されるだけでは終わらない、対象が対象ななだけに、一度こじれたら、どこまで事態が拡大してしまうか分からない。
国の擬人化という作品の性質上、こうした問題に直面する機会は、他の作品よりも多いかもしれません。
APHで二次創作をする為には、自分が描こうとしているものが、何なのか。
それが、どんな意味を持つのか、何に注意しなければならないのか、問題点はどこにあるのか、何故それが問題なのか、発表した際にどんな相手にどう受け止められる可能性があるのか。
対象について自分で調べてみて、その情報が信頼出来るのか、偏りのある意見ではないのか判断して、内容を理解した上で。
それでも、それを、この場で公開するだけの理由、意志があるのか。
それを考えようとしないのでしたら、あえて、この作品を取り扱うべきでは、ないのではないでしょうか。
APHについて描く事、APH作品を公開する事、それ自体が問題なのではなく。
自分が描こうとしている対象について理解を欠いたまま、不用意に扱ってしまう事、それが一番の問題だと思うのです。
これは、APHに限らず、どんな作品でも、オリジナルであっても関わってくる事だと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここまで読んで下さってありがとうございます。
意図的に、ここでは具体的な固有名詞等は出していませんが、例として挙げた内容は、現実に起こった出来事なので、全てに情報のソースがあります。
勿論、この文章は、一つのとらえ方に過ぎません。
そのまま鵜呑みになさらずに、ご自身で調べて、ご判断いただけたら幸いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに、この文章は2009年の春頃に書いたものです。
いくらか追記や修正、移動はしていますが、基本的にはずっと同じ趣旨の文章をプロフィールに掲載しているので、ご覧になった事がある方もいらっしゃるかと思います。
その為、2009年6月以降のpixivでの動きとは、馴染みづらさがあるかもしれません。
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お問い合わせをいただきましたが、お気に入り、ユーザーIDへのリンク等は、pixiv内外・公開非公開を問わず、お気軽にして下さって構いません。
2009年7月3日、マナー呼び掛け関連、ヘタリアマイピク告知関連の投稿が、投稿者自身の操作ではなく、全て削除されたようです。
退会の予定はありませんので、もし、このuserIDにアクセス出来なくなる事があるようでしたら、それは私の意志ではなく、他の原因によるものです。
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Message to non-Japanese users,
There are some unwritten codes used in Japan so far when posting APH fan-art. Please read and take them into consideration.
When posting APH fan-arts, PLEASE AVOID using the countries’ names.
Also, posting on personal fan-art sites is preferred over SNS websites and forums.
When exhibiting APH fan-arts on personal website, it is preferred to either
1. Exclude your website from search engine indexing.
2. Use a password system.
The reason behind this is that
1. SNS websites and forums are easily accessible to the general public who do not know about the context behind APH, which may lead to confusion, misunderstanding or create greater problems.
2. If your personal site is indexed and ranked high on a search engine but not protected, your fan-art will easily be seen by the general public looking for information on the actual country. This again, may lead to all sorts of problems.
Please take these into consideration.
Thank you.
※この英語表記は、親切な方ご提供からいただきました、ありがとうございます。
これは、pixivでのヘタリア作品の公開方法について、問う意図の文章ではありません。
その件と、この文章の趣旨とは、分けて考えるべきだと思っています。
腐向けに限らず。
R-18、人を選ぶネタ、特定のキャラクター、テーマに限らず。
全てのヘタリアの二次創作作品、場合によっては、全ての二次創作、オリジナル作品にも関わってくる。
不特定多数の読み手や受け手に向けて、何かを世に出す時には常に心掛けたい、注意点と、絵師本人の身に振りかかってくる危険性についての話です。
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現在のpixivでのヘタリア作品の公開方法についての話は、こちらのサイトへ
pixivでの騒動の顛末
http://cpon.qee.jp/hetadb/?file=memo1
まとめサイト
http://maruta.be/thinkhetalia
キャラ名表記などヘタリアデータベース
http://cpon.qee.jp/hetadb/
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pixivには数多くのAPHのイラストや漫画が投稿されていて、R-18、R-18G、腐向け、男性向け、特殊嗜好まで、様々な作品を見る事が出来ます。
しかし、こうした国籍年齢嗜好様々な人が見るサイトに投稿するには、不向きな面もある作品なのではないでしょうか。
APHの二次創作サイトは、実在の国の擬人化という性質上、検索エンジンに拾われないように対策するのが常識だそうです。
検索避けやパスワード制にしていないサイトからのリンクや、公開型のオンラインブックマーク、学校その他公共の場からの閲覧を断るぐらいだと聞きます。
絵板本家など、不特定多数の人が目にするサイトには、APHに関するものを投稿しないというファンの間での不文律もあります。
pixivも、同じなのではないでしょうか?
二次創作作品を、おおっぴらには公開しないローカルルールがファンの間にある作品の中でも、APHは、特に扱いの難しいところがある作品です。
pixivは、国籍年齢様々な人が見られます。
タイトルやキャプションはログインしなくても見る事が出来て、一般的な検索エンジンでも上位にヒットします。
こういった公共の場で公開するのであれば、一人一人が自己責任で、最低限の節度は守る様に心掛けておいた方が、無用のトラブルを回避しやすくなるのではないでしょうか。
残念な事ですが。
APHでは、既に、海外で問題になってしまった出来事がありました。
メディア化された折に、某国の国会で問題になった時に、APHの資料として配布され、ニュース映像で世界中に流れたのは、公式作品ではなく。
pixivに投稿されたファンアートだったそうです。
このイラストは、今でも、関連のネットニュース等で見る事が出来ます。
この出来事のように、pixiv内で収まらない、現実社会で何かが起こってしまうと。
叩き台にされたイラストを描いた絵師ご本人も、相当に寝覚めの悪い思いをする事になったのではないかと思います。
某国に限らず、ネタにする国や題材によっては。
寛大に見て貰える場合もあれば、一切認めて貰えないだけではなく、現実に、描いた本人や周囲の人にも影響が及ぶ事態になる場合もあります。
国や宗教文化によっては、同性愛者に対して、現代でも厳しい弾圧を行っていて、同性愛者であるというだけで死刑になったり、同性が裸で一緒にいたりキスをしただけでも、重罪が課せられているところもあります。
公共の場での性を連想させる事の扱いについて、芸術でもギャグでも関わりなく、日本人の感覚ではごく普通に腕や足などの肌を露出させたぐらいの事でも、非常に厳しい対応をされるところもあります。
そして、中には、R-18等にしていなくても、批判的、冒涜的な事は描かなくても、むしろ好意的な気持ちで扱っていた場合でも。
それについてネタにする事そのものが既にまずい、フィクションの中で、それについて触れただけでも大問題になる、そういう題材があります。
それを絵に描く事そのものが禁じられている。
絵に限らず、立体物、映像、どんな表現方法であっても、それを形に表す、その事自体が禁じられている。
それにたずさわる人達以外の者が、本来の目的以外で、その事について扱ってはならない。
どういう扱い方をするかの問題ではなく、扱う事そのものが問題になる、そういうタブーもあります。
とある地域の小学校で、そういったタブーとされる対象の名称を、子供たちが可愛がっているぬいぐるみの名前に使った教師がいたのですが。
その名前をぬいぐるみに付ける事で、その対象を形にしてはいけないというタブーに触れていた為。
対象への冒涜だとみなされて、逮捕拘留。
その教師の母国の議員が、現地入りして外交交渉をして特赦が許されて、それでも国外追放処分になり。
また、それでは処分が手ぬるいと、抗議デモが起こったそうです。
ちなみに、この対象の名前は。
APHの、とあるキャラクターの、人名表記の一部に使われています。
APHとは別の、日本の某有名漫画作品での話ですが。
そういった事にたずさわる、とある人達にとって、非常に大切な言葉を。
メディア化された際に現場のスタッフが、それが何であるのかを知らないまま、外国語の文章の素材として、丸写しに使ってしまった事があるそうです。
その言葉を、その事にたずさわっていない者が、本来の目的以外に使った事自体も、既にまずかったのですが。
作品中で、その言葉を本に書いて、その本を落とす描写があったり。
さらには、その本が、キャラクターが殺人を指示しているシーンで読まれているという使われ方をした為に。
とても大切なその言葉を、床に落とすなどという、雑な扱いをした事と。
その言葉を読む人々、とある国々や宗教思想、それにたずさわる人達のことまでも、あたかも犯罪者であると決めつけたかの様に見える描写をしているのではないかという事で。
問題になった事がありました。
原作には、その言葉は全く登場していなかったのですが。
メディア版の方で注目を集めた結果、それまで見過ごされていた原作の別のシーンでの描写も問題視される様になった為に、原作の一部の巻が回収、改定版が出るまで絶版になり。
日本政府からも謝罪した例があります。
出版社のサイトでは、今でも、トップページから、各国語の謝罪文をリンクしています。
ちなみに、この件は、ネット上に無断転載された動画を。
海外のとあることにたずさわる人が見たのが、発端になって起こった騒動です。
また、こういった、とある人々を、一面的に悪であるかの様に描写してしまった事で起こった問題は、他にも例があります。
上の例とは、また別の。
西暦と同じぐらいの歴史がある、とある団体や人々、それを描いた作品を扱った。
某大ヒット海外小説・実写映画作品でも、作品のテーマの、とある歴史上の重要人物の秘密に関わる、謎解き設定の部分よりも。
その事にたずさわっている人が、作品の中で殺人を犯しているキャラクターとして描かれている点の方が、それにたずさわる人々の間で、問題視されていました。
漫画に限らず、こういったタブーに触れてしまったり、不適切な描写をした為に。
数多くの無関係の人々を巻き込んだ事件、外交問題、さらに騒動が拡大してしまうと、国家間の通商断絶、暴動、テロ等、不特定多数の犠牲者が出るような事態へと発展した例が、世界各国であります。
日本国内でも、こういったタブーを揶揄し、対象を批判、挑発した作品の、翻訳に関わった人が、未解決の殺人事件によって亡くなっています。
実在の国や団体、歴史を題材にしている性質上、相手が大人げないのではないか、過剰反応しているのではないかというのは、相手の事情を配慮しない、こちらの一方的な理屈にしかなりません。
相手にとっては、法律よりも重い、自分の命よりも大切な、それこそ戦争になってでも、解決出来ないほどの重大な問題に、こちらがそうと知らずに触れてしまっている、そんな不幸な行き違いも起こり得ます。
悪気なくやった事であっても、それが何故問題なのか理解していなくても、それが問題だということすら知らなかったとしても。
やってしまったら、同じ様に受け取られてしまいます。
悪意はなかった、知らなかった、では済まなくなります。
何かが起こってしまえば、二次創作としてのAPHジャンルへの影響だけでは済まず、絵師本人、原作や原作者、まかり間違えば、問題を起こした人と同じ国にまで、悪影響が出てしまいかねません。
一度問題になってしまえば、個人レベルでは取り返しのつかない事態になってしまう事だってあります。
表現の自由は、その作品を発表した為に生じるリスクも含めてのものではないでしょうか。
絵師本人なら、何かが起こるのも覚悟の上で、作品を世に出しているのかもしれませんが、問題が大きくなってしまったら、同じAPHを描いているというだけで、それどころか、同じ国民であるというだけで。
まるっきり無関係の人にまで、影響が及んでしまう事態も、起り得ます。
扱い方の難しい題材は、何も、上に挙げた例に限った話ではありません。
APHの性質上、戦争、宗教、民族問題、歴史上の様々な問題など、他にも、扱い方一つで何が起こるか分からない事はたくさんあります。
とある敬礼を連想させる右手を伸ばしてかかげたポーズ、とある制服に似た服装、とあるマークなどは、平和を願う目的であってもフィクションでも子供のおもちゃでも、それを使っただけで逮捕される国があります。
とある花に象徴される対象、それを巡るとある団体の活動と数々の事件、その影響による各種機関の規制など、身近なところでだって、扱いの難しい題材はあります。
それら全てを把握するのは困難ですが、意識しようとすれば、知る事が出来る題材もまた、多いです。
pixivでも、そうした題材を扱っている作品を、数多く見掛けます。
たまたま、今はまださほど問題視されていないだけで、いつ何が起こるか分かりません。
そして、そうした問題が起こってしまった時には。
同時に、圧倒的多数の、何の罪もない善良な人々もまた、私達と同じ様に、そういった出来事に対して心を痛める事になってしまいます。
そうした出来事を起こしている人と、同じ国や同じ民族、同じ事にたずさわっているというだけで、一面的に同類であるかのような扱いをしてしまわない様に。
不幸な行き違いを起こさない為に、何に気を付けたらいいのかを、日頃から、考えておいた方がいいのではないでしょうか。
自分が描いてるものについて、ある程度でも、認識する事さえ出来れば。
もし、実際に何が起こった時にも、気持ちの余裕も持ちやすく、それなりの対応をしやすくなるかもしれません。
けれど、何が問題にされているのか判らなかったばっかりに、初期の対応を誤ってしまうと。
その場だけの個人レベルで済む筈だった話でも、取り返しがつかないほど大きな騒動になってしまうのは、実際、よくある話です。
APHは、本来なら。
描こうとしている題材について事前に調べてから、あらぬ誤解を招かない様に、対象に敬意を払った形で扱う配慮か。
あるいは逆に、それを扱う以上は、どんなトラブルが起こっても受け止める覚悟が必要、そういう質の作品なのではないでしょうか。
トラブルが起こった時には、相手の方がおかしい、冗談が通じない、と思う事もあるかもしれません。
でも、本当に、そうなのでしょうか。
こちらが、冗談でもやってはいけない事を、誰もが見れる様なオープンな場で、しでかしてしまっているのではないでしょうか。
配慮は、他人の目を気にする為だけにする事ではなくて。
自分が加害者にならない為に、そして自衛する為に、するものではないでしょうか。
APHの、芸能人などの実在人物を対象とした作品以上に注意が必要な。
自分一人が訴訟されるだけでは終わらない、対象が対象ななだけに、一度こじれたら、どこまで事態が拡大してしまうか分からない。
国の擬人化という作品の性質上、こうした問題に直面する機会は、他の作品よりも多いかもしれません。
APHで二次創作をする為には、自分が描こうとしているものが、何なのか。
それが、どんな意味を持つのか、何に注意しなければならないのか、問題点はどこにあるのか、何故それが問題なのか、発表した際にどんな相手にどう受け止められる可能性があるのか。
対象について自分で調べてみて、その情報が信頼出来るのか、偏りのある意見ではないのか判断して、内容を理解した上で。
それでも、それを、この場で公開するだけの理由、意志があるのか。
それを考えようとしないのでしたら、あえて、この作品を取り扱うべきでは、ないのではないでしょうか。
APHについて描く事、APH作品を公開する事、それ自体が問題なのではなく。
自分が描こうとしている対象について理解を欠いたまま、不用意に扱ってしまう事、それが一番の問題だと思うのです。
これは、APHに限らず、どんな作品でも、オリジナルであっても関わってくる事だと思います。
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ここまで読んで下さってありがとうございます。
意図的に、ここでは具体的な固有名詞等は出していませんが、例として挙げた内容は、現実に起こった出来事なので、全てに情報のソースがあります。
勿論、この文章は、一つのとらえ方に過ぎません。
そのまま鵜呑みになさらずに、ご自身で調べて、ご判断いただけたら幸いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに、この文章は2009年の春頃に書いたものです。
いくらか追記や修正、移動はしていますが、基本的にはずっと同じ趣旨の文章をプロフィールに掲載しているので、ご覧になった事がある方もいらっしゃるかと思います。
その為、2009年6月以降のpixivでの動きとは、馴染みづらさがあるかもしれません。
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お問い合わせをいただきましたが、お気に入り、ユーザーIDへのリンク等は、pixiv内外・公開非公開を問わず、お気軽にして下さって構いません。
2009年7月3日、マナー呼び掛け関連、ヘタリアマイピク告知関連の投稿が、投稿者自身の操作ではなく、全て削除されたようです。
退会の予定はありませんので、もし、このuserIDにアクセス出来なくなる事があるようでしたら、それは私の意志ではなく、他の原因によるものです。
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Message to non-Japanese users,
There are some unwritten codes used in Japan so far when posting APH fan-art. Please read and take them into consideration.
When posting APH fan-arts, PLEASE AVOID using the countries’ names.
Also, posting on personal fan-art sites is preferred over SNS websites and forums.
When exhibiting APH fan-arts on personal website, it is preferred to either
1. Exclude your website from search engine indexing.
2. Use a password system.
The reason behind this is that
1. SNS websites and forums are easily accessible to the general public who do not know about the context behind APH, which may lead to confusion, misunderstanding or create greater problems.
2. If your personal site is indexed and ranked high on a search engine but not protected, your fan-art will easily be seen by the general public looking for information on the actual country. This again, may lead to all sorts of problems.
Please take these into consideration.
Thank you.
※この英語表記は、親切な方ご提供からいただきました、ありがとうございます。
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