【PFSOZ】祭典の刻の淀みにて

表通りと裏通りの間の広場はいつになく活気があった。夜になっても聖夏祭の灯りは眩く、其処此処で酒宴が催される。
警邏や面倒な事件もひと段落し、食事休憩をとる二つの影があった。
二人のすぐ近くにある煌めきはしかし、遠い対岸のように存在し、自らの立場を否応にも想起させていた。
連絡伝達や他愛もない会話がふと途切れ、街のざわめきが遠くなった時、ふとカレはシュラキに言い聞かせるように呟く。

「儂はそう簡単にはくたばらん」

視線は大通りへ向けたまま、だから、と続け───

「少しは頼れ」

喧騒に混じってその声は聞こえたかどうか。誤魔化すようにカレは手元の酒を煽った。
彼女のサキノハカは酒を毒素と認識して分解してしまう。故の酔えぬ酒であった。

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非公式イベント【表裏紀行】にご参加いただいた皆様、ありがとうございました！！
２枚目は簡単な顛末です（本当に簡単すぎる）。

■お借りしました■（敬称略）
隻笑のシュラキ【illust/101966988】
葱ホットサンドセット【illust/103319399】
ケナガアカニクのミートパイ【illust/103333691】
応援クレープ【illust/103235373】
スノーフルーツシュナップス【illust/103231417】
肉球クリームパン【illust/103378202】
バラリア海ワイン【illust/103440081】
鈴蘭銘薬『急速休息アロマキャンドル』【illust/103326580】
リンゴ・オーラシン【公式キャラクター】

■自キャラ■
廃剣カレ【illust/101966944】

◆ファンタジーを描く企画・pixivファンタジアSOZ【illust/101965643】