ペンディン・ウエンストンの冒険譚 〜呪いを打ち消す泉〜 #1
トコヨノモリシティでペンタたちが、クリームの木に向かったところまで時間を遡ります。
「はっ!?」
ペンタたちの跡をつけていたペンタの父こと、ペンディン・ウエンストン。ニワトリーヌの叫び声が耳に響いて、気を失ってしまったようです。
「噂には聞いていたけど、ニワトリーヌちゃんの声があそこまでとは、、、」
ペンディンは起き上がり、辺りを見回しました。
「ペンタたちは?」
地面を見るとうっすらと小さな足跡が残っていました。その足跡を辿りながら森の中を進みます。進むにつれて道が暗くなっていき、足跡が確認できなくなってしまいました。
「まいったな、、、」
すると洞穴から声が聞こえました。
「仕方ない、住人の方に聞いてみるか」
ペンディンは洞穴の中に入りました。
「すいませーん!お尋ねしたいことがあるのですが、誰かいませんか?」
すると洞穴の奥に具合の悪そうなコウモリの夫婦がいました。
「ゴホッ、ゴホッ、、、すいません。今私たち体調が悪くて」
コウモリの奥さんが応えたあとに旦那さんが応えました。
「ケホッ、ケホッ、、、何かお困りことですか?」
「あっ、いや、失礼しました。うちの息子を見ていないかと思いまして」
コウモリの奥さんは、親身な表情に変わりました。
「あらっ、この森で迷子?こんな時に息子たちがいたら良かったのに。まったく、あの子たちは何をしているのかしら?」
コウモリの旦那さんもペンディンの事情を聞いて協力的になりました。
「息子たちが帰ってきたら探してもらうようにしますよ」
ペンディンは被っていた帽子を外して頭を下げました。
「ありがとうございます」
「あらやだ、私ったらお客さんが来ているのにお茶も出さないで、、、」
「いや、お構いなく、、、」
コウモリの奥さんが後ろを振り向くと赤く鈍く光る刻印が目に入りました。ペンディンは「失礼」と言いながら旦那さんの首の後ろも確認しました。すると旦那さんにも同じ刻印がありました。
「父の日記で見たことがある、、、。これは呪いの刻印!」
「の、呪いの刻印!?」
コウモリの夫婦は、驚きました。
「そ、そうか。この治らない病気も周りの鳥たちを見ると良からぬ幻聴がするのもこの呪いの影響だったのか」
「あなた、あの時かしら、、、」
「おそらくそうだろうな、、、」
ペンディンは立ち上がりました。
「この呪いはとても危険です。ですが、私は治し方を知っています」
ペンディンは、地図を開いてとある山を指しました。
「タービュランスマウンテンの頂上にある泉の水を一滴でもあてると治ります。幸いにもあの山は、ここから遠くはありません」
コウモリの旦那さんは言いました。
「タービュランスマウンテン、、、激しい乱気流の影響で空を飛んで登れない山ですよね?今の私たちの体力では難しそうだ、、、」
ペンディンは自身の胸を叩きました。
「お任せください。私が取ってきますよ」
「そんな、他人のあなたが?」
「えぇ。父の教えで、親切にしてくれる者には自分も親切にしろと教わりました。これも何かの縁です。やらせてください!」
(ペンタは、ニワトリーヌちゃんやキウイチくんと一緒だから大丈夫だろう)
ペンディンはコウモリ夫婦の呪いを打ち消すため、タービュランスマウンテンへ向かうことにしました。
「はっ!?」
ペンタたちの跡をつけていたペンタの父こと、ペンディン・ウエンストン。ニワトリーヌの叫び声が耳に響いて、気を失ってしまったようです。
「噂には聞いていたけど、ニワトリーヌちゃんの声があそこまでとは、、、」
ペンディンは起き上がり、辺りを見回しました。
「ペンタたちは?」
地面を見るとうっすらと小さな足跡が残っていました。その足跡を辿りながら森の中を進みます。進むにつれて道が暗くなっていき、足跡が確認できなくなってしまいました。
「まいったな、、、」
すると洞穴から声が聞こえました。
「仕方ない、住人の方に聞いてみるか」
ペンディンは洞穴の中に入りました。
「すいませーん!お尋ねしたいことがあるのですが、誰かいませんか?」
すると洞穴の奥に具合の悪そうなコウモリの夫婦がいました。
「ゴホッ、ゴホッ、、、すいません。今私たち体調が悪くて」
コウモリの奥さんが応えたあとに旦那さんが応えました。
「ケホッ、ケホッ、、、何かお困りことですか?」
「あっ、いや、失礼しました。うちの息子を見ていないかと思いまして」
コウモリの奥さんは、親身な表情に変わりました。
「あらっ、この森で迷子?こんな時に息子たちがいたら良かったのに。まったく、あの子たちは何をしているのかしら?」
コウモリの旦那さんもペンディンの事情を聞いて協力的になりました。
「息子たちが帰ってきたら探してもらうようにしますよ」
ペンディンは被っていた帽子を外して頭を下げました。
「ありがとうございます」
「あらやだ、私ったらお客さんが来ているのにお茶も出さないで、、、」
「いや、お構いなく、、、」
コウモリの奥さんが後ろを振り向くと赤く鈍く光る刻印が目に入りました。ペンディンは「失礼」と言いながら旦那さんの首の後ろも確認しました。すると旦那さんにも同じ刻印がありました。
「父の日記で見たことがある、、、。これは呪いの刻印!」
「の、呪いの刻印!?」
コウモリの夫婦は、驚きました。
「そ、そうか。この治らない病気も周りの鳥たちを見ると良からぬ幻聴がするのもこの呪いの影響だったのか」
「あなた、あの時かしら、、、」
「おそらくそうだろうな、、、」
ペンディンは立ち上がりました。
「この呪いはとても危険です。ですが、私は治し方を知っています」
ペンディンは、地図を開いてとある山を指しました。
「タービュランスマウンテンの頂上にある泉の水を一滴でもあてると治ります。幸いにもあの山は、ここから遠くはありません」
コウモリの旦那さんは言いました。
「タービュランスマウンテン、、、激しい乱気流の影響で空を飛んで登れない山ですよね?今の私たちの体力では難しそうだ、、、」
ペンディンは自身の胸を叩きました。
「お任せください。私が取ってきますよ」
「そんな、他人のあなたが?」
「えぇ。父の教えで、親切にしてくれる者には自分も親切にしろと教わりました。これも何かの縁です。やらせてください!」
(ペンタは、ニワトリーヌちゃんやキウイチくんと一緒だから大丈夫だろう)
ペンディンはコウモリ夫婦の呪いを打ち消すため、タービュランスマウンテンへ向かうことにしました。
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2022-12-15 19:27
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