寝起き竜人

研究所で長らく眠っていた竜人、
目が覚めると目の前には自分を閉じ込めた研究者の死体と
壊された機械だけ
気だるい体を無理矢理起こし
自分のためにあつらえたようにピッタリの服を身に纏い
「ありがとう、バイバイ」
と足元の死体に対して無邪気に言う

口元に微かな微笑を浮かべ、死体を踏まないように気をつけて
竜人は出口へ向かった

※
・名前はありますが本人は自分の名前を知りません
・長く眠っていたため見た目は青年に見えますが中身は子供のままです
・目がよく見えていないので匂いで周りの状況を掴んでいます