【ポケサガ】】整った顔【砂塵の市街戦】

―特に、踏み出したいわけではない、これはただの好奇心。
あたりが一層瓦礫と化してしまっていエリアに迷い込んでしまっただけなのだが、そこに　誰かがいた。

ニンゲンの傍らには　膝の上に居るユキと同じ種族のピカチユウが　茫然と塀の上で立ち尽くしており、
その下には砂漠で乾いた石道に似つかわしくない、生き物なのか、だったものなのかが飄々とシミの如く染み込んでいる。

もうヒトリ、—やけに顔の整ったニンゲンが、こんな砂漠地帯を皺ひとつないスーツを召して　あたりを見回している。
手荷物もなければ、アシになるようなものも見当たらない、急に舞い降りたのかでろうか　という妙な神々しい姿と、
久しぶりに見るニンゲンの顔に　俺は、吹き荒れる砂塵など気にならなくなり、始終見入ってしまった。

―きっと兄にような奴隷を解放する、勇気ある人なのだろうと。勝手にそう思った。
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こちらの作品_情けillust/117846813ツァールさんがとてもかっこよかったので、場面を切り抜いてのお借りをさせていただきました。

すみません…構図が苦手でとても近い距離にいますが、そっとしゃがんで遠くから様子をうかがっているイメージになります。
下手に手を出したりはしませんため、一種のFAだと思っていただければ幸いです。
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お借りしました
ツァールさんillust/115707812
ユキさんillust/115769091