弟の野球を応援する佐々木くん(23歳男)
寒かった冬も終わり、春の季節が近付いてきました。
佐々木くんの弟 陸斗くんが所属する中学校の野球部では春季地区大会が始まりましたが、
レギュラーに選ばれた陸斗くんは毎試合活躍を見せ、チームの勝ち上がりに大きく貢献しています。
佐々木くんは資格の試験やバレエレッスン、歌のレッスンなどで忙しく、毎試合は観戦に来れていませんが、
陸斗くんの学校が見事決勝進出を決めた為、応援の為に球場を訪れました。
佐々木くんは、自分が現在女性として働いている事、日常生活も女性として過ごしている事を陸斗くんへ伝えていません。
女性になる事で弟たちの学費を稼いでいると本人たちに直接言える筈がありませんし、
これまで頼れる兄として接してきた自分が、可愛らしい少女の様に変貌した姿で弟たちの目の前に立つ事には大きな抵抗がありました。
いつも観戦に訪れた際は、万が一目立ってバレてしまわないように慎重に行動する事様気を付けています。
もっとも、陸斗くんが今の佐々木くんの姿を見て、兄だと気付く事はないでしょうが…。
決勝戦は陸斗くんが所属する中学校が見事勝利し、春季大会優勝を成し遂げました。
陸斗くんは2番セカンドとして攻守に活躍し、チームの勝利に大きく貢献。
佐々木くんの脳裏には、幼い頃に日が暮れるまでキャッチボールをした記憶が昨日の事のように思い出されました。
(佐々木くんはチームに所属してプレーした経験はありませんが、昔から野球が好きです)
試合が終了し、球場を出ようと席を立った際に思わぬ出来事が起きました。
同じように試合を近くで観戦していた少女から、声を掛けられたのです。
「お姉さん、いつも観にきてますよね?」
「え、は、はい!」
「弟さんが選手なんですか?それとも、チームに推しがいるとか…?」
「ええと、あの、わたしは…」
「わたし、弟がピッチャーやってて、いつも試合観にきてるんです。あなたの事もよく見かけるので声掛けちゃいました。」
この少女、私服ですがおそらく女子高生くらいに見えます。話しぶりはハキハキしていて、悪い子ではなさそうです。
「わたしのおと…いえ、親戚がセカンドで出ています。私も野球が好きなので、たまにこっそり観にきているんです。」
「そうなんですか、なんか似ていますね!私も応援に来ると弟が嫌な顔をするので、こっそり観に来ているんです。」
「あ、そうなんですか…確かに似てますね。」
「あの、良ければお友達になりませんか?同い年くらいの女の子で。野球観戦出来る子っていなくて…」
佐々木くんはこの突然の申し出に驚き戸惑ってしまい、OKしてしまうのでした。
「あ、はい…わたしでよければ。」
「これが私の(LINE)QRコードです。Instagramってやってます?」
「すみません。わたし、LINEはやっていますけど、Instagramは登録していなくて…」
会社から支給されている社用スマホを取り出し、会社用のLINEアカウントで早速友達になった佐々木くん。
「花音ちゃんって言うんですね。名前も可愛くて羨ましいー。私はサオリって言います。また野球がある時はお誘いしますね!」
「はい、サオリさん。宜しくお願いします。」
その後お喋りしながら球場最寄り駅まで行った2人は、それぞれ帰宅していきました。
この日以降、2人は待ち合わせて一緒に弟たちの試合を観に行く関係となります。
こうして、まさかの(野球)女子友達が出来てしまった、佐々木くんでした。
佐々木くんの弟 陸斗くんが所属する中学校の野球部では春季地区大会が始まりましたが、
レギュラーに選ばれた陸斗くんは毎試合活躍を見せ、チームの勝ち上がりに大きく貢献しています。
佐々木くんは資格の試験やバレエレッスン、歌のレッスンなどで忙しく、毎試合は観戦に来れていませんが、
陸斗くんの学校が見事決勝進出を決めた為、応援の為に球場を訪れました。
佐々木くんは、自分が現在女性として働いている事、日常生活も女性として過ごしている事を陸斗くんへ伝えていません。
女性になる事で弟たちの学費を稼いでいると本人たちに直接言える筈がありませんし、
これまで頼れる兄として接してきた自分が、可愛らしい少女の様に変貌した姿で弟たちの目の前に立つ事には大きな抵抗がありました。
いつも観戦に訪れた際は、万が一目立ってバレてしまわないように慎重に行動する事様気を付けています。
もっとも、陸斗くんが今の佐々木くんの姿を見て、兄だと気付く事はないでしょうが…。
決勝戦は陸斗くんが所属する中学校が見事勝利し、春季大会優勝を成し遂げました。
陸斗くんは2番セカンドとして攻守に活躍し、チームの勝利に大きく貢献。
佐々木くんの脳裏には、幼い頃に日が暮れるまでキャッチボールをした記憶が昨日の事のように思い出されました。
(佐々木くんはチームに所属してプレーした経験はありませんが、昔から野球が好きです)
試合が終了し、球場を出ようと席を立った際に思わぬ出来事が起きました。
同じように試合を近くで観戦していた少女から、声を掛けられたのです。
「お姉さん、いつも観にきてますよね?」
「え、は、はい!」
「弟さんが選手なんですか?それとも、チームに推しがいるとか…?」
「ええと、あの、わたしは…」
「わたし、弟がピッチャーやってて、いつも試合観にきてるんです。あなたの事もよく見かけるので声掛けちゃいました。」
この少女、私服ですがおそらく女子高生くらいに見えます。話しぶりはハキハキしていて、悪い子ではなさそうです。
「わたしのおと…いえ、親戚がセカンドで出ています。私も野球が好きなので、たまにこっそり観にきているんです。」
「そうなんですか、なんか似ていますね!私も応援に来ると弟が嫌な顔をするので、こっそり観に来ているんです。」
「あ、そうなんですか…確かに似てますね。」
「あの、良ければお友達になりませんか?同い年くらいの女の子で。野球観戦出来る子っていなくて…」
佐々木くんはこの突然の申し出に驚き戸惑ってしまい、OKしてしまうのでした。
「あ、はい…わたしでよければ。」
「これが私の(LINE)QRコードです。Instagramってやってます?」
「すみません。わたし、LINEはやっていますけど、Instagramは登録していなくて…」
会社から支給されている社用スマホを取り出し、会社用のLINEアカウントで早速友達になった佐々木くん。
「花音ちゃんって言うんですね。名前も可愛くて羨ましいー。私はサオリって言います。また野球がある時はお誘いしますね!」
「はい、サオリさん。宜しくお願いします。」
その後お喋りしながら球場最寄り駅まで行った2人は、それぞれ帰宅していきました。
この日以降、2人は待ち合わせて一緒に弟たちの試合を観に行く関係となります。
こうして、まさかの(野球)女子友達が出来てしまった、佐々木くんでした。
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2024-05-07 07:16
Comments (7)
This world is a dream. All things are temporary. Eternity is Entity. Find what is Eternal💜
View Replies年下の友人は良いですね、実年齢よりは若く見られてそうですがちゃんと年上のお姉さんとして扱ってくれてますし このまま慕われて、女性として自信を自負を積み上げていってほしい
View Replies女子友だ! 着実に女の子に近づいてるね
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