TSカナード・パルス専用火器運用試験型ゲイツ改
転生アル・ダ・フラガはコズミック・イラという歴史に一つの歪みを引き起こし、そして死んでいった。
それは大きなものから小さなものまで、決して消えないそれは、しかし変えられないものもまたあった。
立場を変え、主張を変え、愛機すら変わろうと、この二人の衝突は彼であっても変えることができなかったのだ。
TSラウ・ル・クルーゼに保護されて平穏に暮らしていたTSカナードだったが、TSクルーゼの助言で徴兵制が開始される前に先んじてザフト軍に志願し、叩き出した優秀な成績とTSクルーゼの後押しもあって新兵器のテストパイロットとなり、忙しい日々を過ごしていた。
しかし、NJC搭載機のテストヘッドとして開発されたドレットノートが何者かに奪取された。
NJC搭載型MSのテストを目的に開発されたドレットノートは、フェイズシフトとビーム兵器を搭載しているだけの平凡な機体だが、決して地球軍の手に渡っていい機体ではない。
ザフト軍は近隣宙域でNJC搭載機用の火器運用試験を行っていたTSカナードにドレットノートの奪還、もしくは破壊という命令を下す。
そうして、少しだけズレた歴史は正史に沿うように進み始めたのだった。
TSカナード「ドレットノートを返せプレア・レヴェリー!!」
プレア「ごめんなさい!でもこれは、地球の人たちのために必要なものなんです!!」
TSカナード「それが地球軍の手に渡れば、どうなるかわかっているだろう!?」
プレア「そんなことはさせません!導師様だって力を貸してくれます!」
TSカナード「同意だか童貞だか知らんが、そんな見ず知らずの誰かなんぞ信じられるか!!」
プレア「どうしてそんなに人を信じられないんです!?」
TSカナード「核を復活させる新兵器を盗んだ泥棒を信じられるわけないだろう!?」
プレア「それでも!地球の人たちは今、NJで電力が足りずに苦しんでるんです!!」
TSカナード「苦しめばいい!血のバレンタインを引き起こした者たちの仲間など!!」
プレア「それでは憎しみの連鎖が終わらない!!この世界は滅びるまで続いてしまう!!」
TSカナード「その滅びが目の前に来るって言っているんだ!!」
プレア「飢えた人たちを前にして、どうして諦めろなんて言えるものですか!!」
TSカナード「目の前しか見ないお前ではそれしかできんだろうよ!!どれだけ手を差し伸べようと、後ろにいる者がその手を切り払うさ!!」
プレア「世界はもっと優しいはずだ!!僕はそれを信じている!!」
TSカナード「それは信じ込まされているだけだ!!世界は決して優しくない!!」
プレア「カナードさん!!!!」
TSカナード「プレアー!!!!」
TSカナード「なぜ、最後の瞬間手を抜いた?あの一瞬、ほんの僅かにだが、お前のほうが先に…。」
プレア「どうして、でしょうね…?なぜだか……あなたを手に、かけたくないって……そう思っちゃったんです……。」
TSカナード「馬鹿だよお前、大馬鹿だ。」
プレア「僕、失敗作……です、からね……。」
TSカナード「失敗作?」
プレア「僕のこの力、誰かの…僕の知らない誰かの、力、なんです………ボク、クローンなんで……。」
TSカナード「………そうか、お前も失敗作か。」
プレア「僕、も……?」
TSカナード「狂人が作りたがったスーパーコーディネイターとかいう化け物の失敗作。それが私だ。」
プレア「は、はは、は………失敗作、仲間…だ……。」
TSカナード「世界はやっぱり優しくないだろう?」
プレア「優…しい…で、す…よ…?だ…て……あなた、は…こんな僕のために………泣いてくれてる………。」
TSカナード「………気のせいだ。」
プレア「そういう……こ、とに………して……おきm………………。」
TSカナード「おい、プレア…?おい!クソが!!」
ザフト兵『隊長!カナード隊長!!大変です!!』
TSカナード「どうした!?」
ザフト兵『本国からの通信で、地球軍がボアズに侵攻!ボアズが陥落したそうです!!』
TSカナード「馬鹿な…こんな短時間でボアズが落ちるか!何かの間違いに決まっている!!再度確認しろ!!」
ザフト兵『それが……ボアズは地球軍の核攻撃で陥落したと………。』
TSカナード「馬、鹿な………じゃあ、私たちは一体……なんのために………?」
ザフト兵『隊長!本国から至急帰還せよとの命令が!』
TSカナード「クソッたれがーッ!!カナード隊、至急帰還する!!本国にもそう伝えろ!!」
ザフト兵『了解!!』
TSカナード「……………プレア、お前の死、無駄になっちまった……。やっぱり世界は、なんにも優しくなんてないよ。」
プレア「」
TSカナード「ごめん………。」
※ このあと、ハイペリオン部隊に守られたピースメーカー隊を全力で殲滅するフリーダムとジャスティスと共闘する火器運用試験型ゲイツ改が目撃されましたが、そのパイロット名が歴史の表舞台に出ることはありませんでした。戦後、各地をホスピタルパックを背負ったガンダムタイプのMSに乗った女医の目撃情報が相次いだものの、彼女の名乗ることはついぞなく、プレアという思い人がいると噂されるも真偽のほどは定かではありません。
それは大きなものから小さなものまで、決して消えないそれは、しかし変えられないものもまたあった。
立場を変え、主張を変え、愛機すら変わろうと、この二人の衝突は彼であっても変えることができなかったのだ。
TSラウ・ル・クルーゼに保護されて平穏に暮らしていたTSカナードだったが、TSクルーゼの助言で徴兵制が開始される前に先んじてザフト軍に志願し、叩き出した優秀な成績とTSクルーゼの後押しもあって新兵器のテストパイロットとなり、忙しい日々を過ごしていた。
しかし、NJC搭載機のテストヘッドとして開発されたドレットノートが何者かに奪取された。
NJC搭載型MSのテストを目的に開発されたドレットノートは、フェイズシフトとビーム兵器を搭載しているだけの平凡な機体だが、決して地球軍の手に渡っていい機体ではない。
ザフト軍は近隣宙域でNJC搭載機用の火器運用試験を行っていたTSカナードにドレットノートの奪還、もしくは破壊という命令を下す。
そうして、少しだけズレた歴史は正史に沿うように進み始めたのだった。
TSカナード「ドレットノートを返せプレア・レヴェリー!!」
プレア「ごめんなさい!でもこれは、地球の人たちのために必要なものなんです!!」
TSカナード「それが地球軍の手に渡れば、どうなるかわかっているだろう!?」
プレア「そんなことはさせません!導師様だって力を貸してくれます!」
TSカナード「同意だか童貞だか知らんが、そんな見ず知らずの誰かなんぞ信じられるか!!」
プレア「どうしてそんなに人を信じられないんです!?」
TSカナード「核を復活させる新兵器を盗んだ泥棒を信じられるわけないだろう!?」
プレア「それでも!地球の人たちは今、NJで電力が足りずに苦しんでるんです!!」
TSカナード「苦しめばいい!血のバレンタインを引き起こした者たちの仲間など!!」
プレア「それでは憎しみの連鎖が終わらない!!この世界は滅びるまで続いてしまう!!」
TSカナード「その滅びが目の前に来るって言っているんだ!!」
プレア「飢えた人たちを前にして、どうして諦めろなんて言えるものですか!!」
TSカナード「目の前しか見ないお前ではそれしかできんだろうよ!!どれだけ手を差し伸べようと、後ろにいる者がその手を切り払うさ!!」
プレア「世界はもっと優しいはずだ!!僕はそれを信じている!!」
TSカナード「それは信じ込まされているだけだ!!世界は決して優しくない!!」
プレア「カナードさん!!!!」
TSカナード「プレアー!!!!」
TSカナード「なぜ、最後の瞬間手を抜いた?あの一瞬、ほんの僅かにだが、お前のほうが先に…。」
プレア「どうして、でしょうね…?なぜだか……あなたを手に、かけたくないって……そう思っちゃったんです……。」
TSカナード「馬鹿だよお前、大馬鹿だ。」
プレア「僕、失敗作……です、からね……。」
TSカナード「失敗作?」
プレア「僕のこの力、誰かの…僕の知らない誰かの、力、なんです………ボク、クローンなんで……。」
TSカナード「………そうか、お前も失敗作か。」
プレア「僕、も……?」
TSカナード「狂人が作りたがったスーパーコーディネイターとかいう化け物の失敗作。それが私だ。」
プレア「は、はは、は………失敗作、仲間…だ……。」
TSカナード「世界はやっぱり優しくないだろう?」
プレア「優…しい…で、す…よ…?だ…て……あなた、は…こんな僕のために………泣いてくれてる………。」
TSカナード「………気のせいだ。」
プレア「そういう……こ、とに………して……おきm………………。」
TSカナード「おい、プレア…?おい!クソが!!」
ザフト兵『隊長!カナード隊長!!大変です!!』
TSカナード「どうした!?」
ザフト兵『本国からの通信で、地球軍がボアズに侵攻!ボアズが陥落したそうです!!』
TSカナード「馬鹿な…こんな短時間でボアズが落ちるか!何かの間違いに決まっている!!再度確認しろ!!」
ザフト兵『それが……ボアズは地球軍の核攻撃で陥落したと………。』
TSカナード「馬、鹿な………じゃあ、私たちは一体……なんのために………?」
ザフト兵『隊長!本国から至急帰還せよとの命令が!』
TSカナード「クソッたれがーッ!!カナード隊、至急帰還する!!本国にもそう伝えろ!!」
ザフト兵『了解!!』
TSカナード「……………プレア、お前の死、無駄になっちまった……。やっぱり世界は、なんにも優しくなんてないよ。」
プレア「」
TSカナード「ごめん………。」
※ このあと、ハイペリオン部隊に守られたピースメーカー隊を全力で殲滅するフリーダムとジャスティスと共闘する火器運用試験型ゲイツ改が目撃されましたが、そのパイロット名が歴史の表舞台に出ることはありませんでした。戦後、各地をホスピタルパックを背負ったガンダムタイプのMSに乗った女医の目撃情報が相次いだものの、彼女の名乗ることはついぞなく、プレアという思い人がいると噂されるも真偽のほどは定かではありません。
塗り絵
coloring book
塗ってみた
coloring someone else's artwork
機動戦士ガンダムSEED
Mobile Suit Gundam Seed
機動戦士ガンダムSEED_X_ASTRAY
kidousennshiganndamushi-doekkusuasutorei
機動戦士ガンダムSEED_MSV
kidousennshiganndamushi-doemuesubui
ゲイツ(ガンダム)
geitsu
火器運用試験型ゲイツ改
kakiunnyoushikenngatageitsukai
ハイペリオン
haiperionn
ハイペリオンガンダム
haiperionnganndamu
混ぜるな危険
Do not mix
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2024-05-19 23:40
Comments (2)
バリアが無いところには誰もツッコミを入れてはいないのね(笑)
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