【ポケサガ】Devil's whisper【迷宮の攻城戦】
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静まり返る部屋…明かりは暗く唯一外から指した光は奥のに佇んだ机を照らす。
「…どうぞ…」かちゃりとドアが開くと怪しげな炎をまとった誰かがギルドマスターの部屋に入ってきた
「ソロン殿…お喜びを…件の剣についてご報告に上がりました」
落ち着いた声に嬉々とした感情を乗せて子供のように今にも話したがっているようだった
「アウナス…一応だが誰かにつけられてはいないね?」
「はぁい…もちろんですとも!」
入って来た者の名はアウナス。どうもこっそりソロンのいる部屋に来たようだ。ソロンも誰にもつけられていないことを確認していた。
「あのレメゲトンという神妙な両刃の剣…この船とはやはり関係がございました。どうも鍵のようでございます。あとこの船の正体も…」
「そこらへんまでわかったか…書いてあった通りだったんだね…あの本に…」
「ええ…スペックはダンタ殿ら情報処理のチームのおかげで明らかでしたが…皆疑っておりましたねぇ。なぜにこのような巨大な船が、必要以上に最大速度があるのか。なぜに甲板のそこらかしこに蓋があるのか…あのレメゲトンをしかるべきところで使用すれば…おそらくは」
「私たちの予想通りなら…ね?」
「そも、この世界とは明らかに技術系統が違うとマルファ殿がおっしゃっておりましたからな…合点がいきます……その本に書いてあるのもそもそもこの船の経緯にその著者が関わっているのでしょうね?」
彼らはこのアルマデルの船アルスノウァについて調べていた。だが調査に関してはアルマデル全体、特に幹部を中心に様々なアプローチが行われている。その最たる成果がダンタらの情報処理チームである。彼らのおかげで6割ほどアルスノウァについて判明している。だがそれは動力源である主機や飛行能力、設備の拡張性など主に活動で必要な面のみである。現在進行形で1割の情報が調査されているが残りの3割はブラックボックス化されておりダンタらも匙を投げるほど解析すら進んでいない状態である。そんな中アルスノウァの主流の調査とは独立してソロンとアウナスと呼ばれた者は別方向からアプローチをかけていた。それこそブラックボックス化された3割の情報だ
アウナスがつかんだのはその中のレメゲトンという剣とアルスノウァの本来の姿である。
だがどうも本来の姿のほうはレメゲトンを使ってみないことには証明はできそうになかった。
「ふふふ…いいですねぇ…我々が一歩彼らよりも進んで謎を解き明かしている…そのたびに『計画』も進捗がはかどるようで…優位に進んでいると…笑みが押さえれませんね?」
『計画』を口にしてアウナスはさらに子供がはしゃぐようにうきうきしていた。
そんなアウナスを一切表情を変えることなくソロンは尋ねた
「アウナス…君は口も頭も回る…だが…うっかりはやめてくれy…」
「心配性ですね?大丈夫ですよぉ…なにほかでもない貴方が協力者なのです…いうもんですか…」
食い気味にソロンの心配を押しのけ私は失敗しませんのでと高をくくった。
「では…また何かあれば…ご報告に上がります…失礼…」
「頼んだよ…」
うきうきな彼を見送って一人ソロンは
「そうだね…『計画』が進めば…『これ』も『あれら』も要らなくなる……」
「俺も楽しみだよ…『計画』の成就はね…」
手元には『彼の本』といわれた原本が握られていた。
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どこか怪しい動きのギルドマスター【illust/115708561】
静まり返る部屋…明かりは暗く唯一外から指した光は奥のに佇んだ机を照らす。
「…どうぞ…」かちゃりとドアが開くと怪しげな炎をまとった誰かがギルドマスターの部屋に入ってきた
「ソロン殿…お喜びを…件の剣についてご報告に上がりました」
落ち着いた声に嬉々とした感情を乗せて子供のように今にも話したがっているようだった
「アウナス…一応だが誰かにつけられてはいないね?」
「はぁい…もちろんですとも!」
入って来た者の名はアウナス。どうもこっそりソロンのいる部屋に来たようだ。ソロンも誰にもつけられていないことを確認していた。
「あのレメゲトンという神妙な両刃の剣…この船とはやはり関係がございました。どうも鍵のようでございます。あとこの船の正体も…」
「そこらへんまでわかったか…書いてあった通りだったんだね…あの本に…」
「ええ…スペックはダンタ殿ら情報処理のチームのおかげで明らかでしたが…皆疑っておりましたねぇ。なぜにこのような巨大な船が、必要以上に最大速度があるのか。なぜに甲板のそこらかしこに蓋があるのか…あのレメゲトンをしかるべきところで使用すれば…おそらくは」
「私たちの予想通りなら…ね?」
「そも、この世界とは明らかに技術系統が違うとマルファ殿がおっしゃっておりましたからな…合点がいきます……その本に書いてあるのもそもそもこの船の経緯にその著者が関わっているのでしょうね?」
彼らはこのアルマデルの船アルスノウァについて調べていた。だが調査に関してはアルマデル全体、特に幹部を中心に様々なアプローチが行われている。その最たる成果がダンタらの情報処理チームである。彼らのおかげで6割ほどアルスノウァについて判明している。だがそれは動力源である主機や飛行能力、設備の拡張性など主に活動で必要な面のみである。現在進行形で1割の情報が調査されているが残りの3割はブラックボックス化されておりダンタらも匙を投げるほど解析すら進んでいない状態である。そんな中アルスノウァの主流の調査とは独立してソロンとアウナスと呼ばれた者は別方向からアプローチをかけていた。それこそブラックボックス化された3割の情報だ
アウナスがつかんだのはその中のレメゲトンという剣とアルスノウァの本来の姿である。
だがどうも本来の姿のほうはレメゲトンを使ってみないことには証明はできそうになかった。
「ふふふ…いいですねぇ…我々が一歩彼らよりも進んで謎を解き明かしている…そのたびに『計画』も進捗がはかどるようで…優位に進んでいると…笑みが押さえれませんね?」
『計画』を口にしてアウナスはさらに子供がはしゃぐようにうきうきしていた。
そんなアウナスを一切表情を変えることなくソロンは尋ねた
「アウナス…君は口も頭も回る…だが…うっかりはやめてくれy…」
「心配性ですね?大丈夫ですよぉ…なにほかでもない貴方が協力者なのです…いうもんですか…」
食い気味にソロンの心配を押しのけ私は失敗しませんのでと高をくくった。
「では…また何かあれば…ご報告に上がります…失礼…」
「頼んだよ…」
うきうきな彼を見送って一人ソロンは
「そうだね…『計画』が進めば…『これ』も『あれら』も要らなくなる……」
「俺も楽しみだよ…『計画』の成就はね…」
手元には『彼の本』といわれた原本が握られていた。
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どこか怪しい動きのギルドマスター【illust/115708561】
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2024-05-21 23:41
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