ファイト・モア・ベター・ストラグル(後篇)
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――さてジム内で朔と潤一のスパーリングが始まった。
カイチョウ:「よし!! 2R制だ!! ゴング鳴らすぞ!!」
SE(カン!! ゴングが鳴る音)
――朔と潤一の間で目に見えない火花が散った。真っ向勝負を仕掛けてきた潤一であるがあっさりと熨されてしまった。
SE(カン!! ゴングが鳴る音)
潤一:「やっぱりダメだったか、予想はしていたけどこうもあっさりと熨されるとは…。直哉とは互角に闘っているのに、どうして僕はダメなんだ!!」
朔:「そりゃ直哉とはもうお互いを知り尽くしていますからね、互いの強い所、弱い所みんなお見通しなんですよ。ちょっとやそっとじゃ俺たちの拳で語った絆は引き裂けませんよ!! 例えお兄さんであるあなたであろうと…。」
直哉:「朔…。」
潤一:「そうか…。ボクシングの実力は認めるしかないな!! だが!! 君と直哉がいかに熱い友情で結ばれていようと、こちらはに兄弟として長いこと接してきた絆がある。それは変えようがない事実だ!!」
朔・直哉「?」
潤一:「だが君とはこれからこのジムで一緒になるつまり!! これから君とも長いつきあいになると言うことだ!! …ふふふふふ。僕は君にも興味を持った!! ボクシングのことでも直哉と同居していることについてもね!!」
朔・直哉「・・・・・。」
潤一:「近いうちに君たちのところにお邪魔しよう!! 琴子にも連絡しておかなければな…。まぁ何はともあれこれからよろしく頼むよ!! 望月朔君…。」
朔:「俺もしかして、一条家だけでなく藤原家にも振り回されるのか?」
直哉:「おい!! それに俺を入れるな!! いいからとっととシャワー浴びてこい!!」
――シャワールームで汗を流す朔と潤一
朔:「いやぁ、良い汗かいたぜ!!」
潤一:「まったくだ!! うん? どこを見ているんだね、どこを!!」
朔:「やっぱり直哉の方がデカい!!」
潤一:「なんだと?! まさか直哉のを見たと言うのか?! 許せん!! 絶対に許せんぞ!! しかも朔君、君のもなかなか…。」
朔:「もしかして潤一さん、そう言った話もイケるクチですかn?」
潤一:「僕を何だと思ってるんだ、普段は隠しているがどこにでもいる普通の男だよ!!」
朔:「いやぁ直哉に直接こう言う話するといつも怒られるんですよ!!」
潤一:「そうなのか?」
朔:「いやぁ、実はとあるスポーツジムで2人で撮影の仕事があったんですけど、初めて見たアイツのってスゴいのなんの…。」
直哉:「だからなんの話をしているんだ、お前達は?!」
朔:「あ…、直哉君いたのね…。」
SE(ドカッ!! バキッ!! ビシッ!!)
カイチョウ:「おうあがったか…。潤一君は話があるからまだジムに残っててくれ…。」
潤一:「わかりました。」
朔:「なぁ、ふと思ったんだけど。お兄さん、人に対して随分態度が違くないか?」
直哉:「どうも俺がからむとああなるみたいなんだが…。」
朔:「満瑠といい、なんで長男って言うのはああもブラコン拗らせるかね? 俺も長男だけど…。」
直哉:「お前の場合は一人っ子だろうが!!」
――さてスパーリングも終わり、ジムを出て帰宅の途につく朔と直哉
朔:「しかし何というか強烈なお兄さんだったな…。」
直哉:「なんか兄が悪かったな、兄は長男であるが故、両親に期待されていたせいか、どうもああなってしまったみたいで…。」
朔:「確かに話聞いてると、直哉の両親結構うるさそうだしな…。」
直哉:「ああ、だから俺は中学卒業と同時に逃げるようにして家を出た…。俺は逃げて来たんだ…、両親からも兄からも、そして家からも…。」
朔:「直哉…。いやそれは違うよ…。」
直哉:「え?」
朔:「直哉は逃げたんじゃない、自分で道を選んで自分で道を切り開いていった、実家を一切頼らずに…。それだけでやっぱ直哉は強いよ!!」
直哉:「朔…。」
SE(ピリリ、ピリリリリ 朔のスマホが鳴る音)
朔:「あれ? 俺のスマホが鳴ってる…、なんだ?!」
――おもむろに自分のスマホを見つめる朔
朔:「!!」
直哉「どうした?!」
朔:「これ…。」
――朔は表示されたスマホを直哉に見せた!!
「望月様、我妻屋の夏の新作和菓子ができましたので、明日お家にお伺いいたしますわね!! ――琴子」
「望月君、妻の実家から新鮮な果物が届いたのだが、量が多く届きすぎたので、君と直哉にお裾分けしよう!! それに君に会って近くで話がしたいから、明日君の家に伺おうと思う、時間を空けて待っていてくれ!! ――潤一」
直哉:「・・・・・。」
朔:「…ってかなんで二人とも俺のL〇NEアカウント知ってんだよ!! こわいこわいこわい!! やっぱり俺、藤原家にも振り回される運命なのか?! もう嫌だ!! 一条家と言い藤原家と言い…、なんで俺に付きまとうんだ!! もういい加減解放されたい!!」
直哉:「…ったく!!」
――ファイト・モア・ベター・ストラグル・完
――さてジム内で朔と潤一のスパーリングが始まった。
カイチョウ:「よし!! 2R制だ!! ゴング鳴らすぞ!!」
SE(カン!! ゴングが鳴る音)
――朔と潤一の間で目に見えない火花が散った。真っ向勝負を仕掛けてきた潤一であるがあっさりと熨されてしまった。
SE(カン!! ゴングが鳴る音)
潤一:「やっぱりダメだったか、予想はしていたけどこうもあっさりと熨されるとは…。直哉とは互角に闘っているのに、どうして僕はダメなんだ!!」
朔:「そりゃ直哉とはもうお互いを知り尽くしていますからね、互いの強い所、弱い所みんなお見通しなんですよ。ちょっとやそっとじゃ俺たちの拳で語った絆は引き裂けませんよ!! 例えお兄さんであるあなたであろうと…。」
直哉:「朔…。」
潤一:「そうか…。ボクシングの実力は認めるしかないな!! だが!! 君と直哉がいかに熱い友情で結ばれていようと、こちらはに兄弟として長いこと接してきた絆がある。それは変えようがない事実だ!!」
朔・直哉「?」
潤一:「だが君とはこれからこのジムで一緒になるつまり!! これから君とも長いつきあいになると言うことだ!! …ふふふふふ。僕は君にも興味を持った!! ボクシングのことでも直哉と同居していることについてもね!!」
朔・直哉「・・・・・。」
潤一:「近いうちに君たちのところにお邪魔しよう!! 琴子にも連絡しておかなければな…。まぁ何はともあれこれからよろしく頼むよ!! 望月朔君…。」
朔:「俺もしかして、一条家だけでなく藤原家にも振り回されるのか?」
直哉:「おい!! それに俺を入れるな!! いいからとっととシャワー浴びてこい!!」
――シャワールームで汗を流す朔と潤一
朔:「いやぁ、良い汗かいたぜ!!」
潤一:「まったくだ!! うん? どこを見ているんだね、どこを!!」
朔:「やっぱり直哉の方がデカい!!」
潤一:「なんだと?! まさか直哉のを見たと言うのか?! 許せん!! 絶対に許せんぞ!! しかも朔君、君のもなかなか…。」
朔:「もしかして潤一さん、そう言った話もイケるクチですかn?」
潤一:「僕を何だと思ってるんだ、普段は隠しているがどこにでもいる普通の男だよ!!」
朔:「いやぁ直哉に直接こう言う話するといつも怒られるんですよ!!」
潤一:「そうなのか?」
朔:「いやぁ、実はとあるスポーツジムで2人で撮影の仕事があったんですけど、初めて見たアイツのってスゴいのなんの…。」
直哉:「だからなんの話をしているんだ、お前達は?!」
朔:「あ…、直哉君いたのね…。」
SE(ドカッ!! バキッ!! ビシッ!!)
カイチョウ:「おうあがったか…。潤一君は話があるからまだジムに残っててくれ…。」
潤一:「わかりました。」
朔:「なぁ、ふと思ったんだけど。お兄さん、人に対して随分態度が違くないか?」
直哉:「どうも俺がからむとああなるみたいなんだが…。」
朔:「満瑠といい、なんで長男って言うのはああもブラコン拗らせるかね? 俺も長男だけど…。」
直哉:「お前の場合は一人っ子だろうが!!」
――さてスパーリングも終わり、ジムを出て帰宅の途につく朔と直哉
朔:「しかし何というか強烈なお兄さんだったな…。」
直哉:「なんか兄が悪かったな、兄は長男であるが故、両親に期待されていたせいか、どうもああなってしまったみたいで…。」
朔:「確かに話聞いてると、直哉の両親結構うるさそうだしな…。」
直哉:「ああ、だから俺は中学卒業と同時に逃げるようにして家を出た…。俺は逃げて来たんだ…、両親からも兄からも、そして家からも…。」
朔:「直哉…。いやそれは違うよ…。」
直哉:「え?」
朔:「直哉は逃げたんじゃない、自分で道を選んで自分で道を切り開いていった、実家を一切頼らずに…。それだけでやっぱ直哉は強いよ!!」
直哉:「朔…。」
SE(ピリリ、ピリリリリ 朔のスマホが鳴る音)
朔:「あれ? 俺のスマホが鳴ってる…、なんだ?!」
――おもむろに自分のスマホを見つめる朔
朔:「!!」
直哉「どうした?!」
朔:「これ…。」
――朔は表示されたスマホを直哉に見せた!!
「望月様、我妻屋の夏の新作和菓子ができましたので、明日お家にお伺いいたしますわね!! ――琴子」
「望月君、妻の実家から新鮮な果物が届いたのだが、量が多く届きすぎたので、君と直哉にお裾分けしよう!! それに君に会って近くで話がしたいから、明日君の家に伺おうと思う、時間を空けて待っていてくれ!! ――潤一」
直哉:「・・・・・。」
朔:「…ってかなんで二人とも俺のL〇NEアカウント知ってんだよ!! こわいこわいこわい!! やっぱり俺、藤原家にも振り回される運命なのか?! もう嫌だ!! 一条家と言い藤原家と言い…、なんで俺に付きまとうんだ!! もういい加減解放されたい!!」
直哉:「…ったく!!」
――ファイト・モア・ベター・ストラグル・完
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2024-06-06 20:08
Comments (4)
As expected Saku win but naturally It seem Juichiro seem not too bad even lose
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