死国『屍人の憂鬱』

母による屍人還りの業により転生した莎代里。
『文也君に会いたい』そう懇願し抱き締めた母をこの世ならざる力で絞め殺す。

その後、文也を見つけるも、隣に恋敵の比奈子がいる。その恋敵が文也と恋人繋ぎをしているのを見てヤキモチを焼く

ヤキモチを焼き、自分の元に来いと誘惑する莎代里。
結果、莎代里を選んだ文也は彼女と熱い抱擁を交わす。文也の背中に手を延ばす

コキ……………ボキ……バキ

文也『ぐッ!!……ゔぅッ‼‼』

バキャッ‼‼

莎代里『♡♡♡♡……………ん？……………文也……君？』

………………………………………莎代里の抱擁により、脊骨を圧し折られた文也はその場で力無く崩れ落ちる

莎代里『……………は…はぁ……はぁ……はぁ………はぁ……………あ…あぁ……ああぁあぁぁあぁあああぁあぁああああぁあッ‼‼‼‼‼‼‼‼』

自らの手で文也を屠ってしまった莎代里はその場で絶叫する

山伏『消え失せよッ‼』

比奈子と文也が呼んでいた山伏が屍人を葬る為に参上した

莎代里『……………い、嫌っちや』

山伏『死者がこの世におってはいかんッ‼おまんはこの世の者やないがやき』

莎代里『あ……………アタシは、このまま生きちょったらいかんが？……い、生きられんが！？』

莎代里の必死の訴えも虚しく、山伏は死者を封じる言葉を繰り返し唱える

莎代里『う……………うぅ……………あぁ……………』

比奈子『………………………………………』

莎代里『……………何で……アタシだけが、こんな目に遭わんといかんが？？……………文也君を愛したかった……………生まれた家と関係無しに、都会に出て……………いろんなことをしたかった……………』

比奈子『莎代里ちゃん……………』

莎代里『ヒナちゃんが……………………………………………………羨ましいっちや』