【ポケサガ】庇ったり、応戦したり【救国の聖戦】
「りんちゃん……りんちゃんは前に進めるきっかけがあったんだね」
フラーテルは喋りつつも心に空虚感があった。自分はポルテルム以外の者と関わって何かポジティブに変われたのだろうか? と。
アンジュは変わった。あの男のせいで。自分も変わっている。あの男がアンジュと仲良くしているせいで。
「ごめん……今の僕には――」
「りんも敵なんだな」
「なら僕も……容赦しない。仲間といえど」
エラルド、ハネズの順で彼らの言葉がフラーテルの主張を遮った。あろうことか、攻撃手段を持たないぱんどらりんへ向かって攻撃してきたのだ。
「エラルド君! ハネズさん! ダメだよ!!」
叫んだフラーテルは、ぱんどらりんを庇うように[守る]を繰り出していた。
ぱんどらりんもまた、枕を構えてカウンター技を発動する構えを取っていた。
「りんちゃんは人間で攻撃技を持ってないのは知っているでしょ!? りんちゃんのような子に一方的に攻撃するなんて僕が許せないよ!! やるならポケモン同士でやって!!」
しばらく2人の攻撃を耐えた後、フラーテルは目線をライトやレフトへ移す。彼らもまた、記憶解放派だ。
エラルドやハネズの意識がそちらへ向いた時、フラーテルはぱんどらりんを連れて少し離れた。
周りに[粘粘ネット]や[糸を吐く]を放って簡単な繭を作り、安全な場所を確保してからフラーテルはぱんどらりんと対話を始めた。
「フラーテルさん、さっきはありがとう。説得って難しいね。戦闘もどんどん激しくなってるし、このままじゃアン君の説得は……」
「りんちゃんはアン君を説得しに来たんだね」
「うん! そうよ! あれ? アンジュちゃんは……?」
「……逃げてきた。僕が」
「えっ!?」
「今は詳しく話したくないんだ……ごめん」
フラーテルは顔を曇らせながら、しかしぱんどらりんの説得には否定的な言葉をぶつけない。同じポルテルムの仲間だからだ。
そうこうしている内に新手が登場した。フタチlマルだ。どこかで見たことあるような……フラーテルは既視感を覚えた。どうやらアンに危害を加えるつもりらしい。
「僕が何とか道を作ってみせる。危険だけどそこをかい潜って、アン君の所へ行って」
「いいの? フラーテルさんは記憶を解放したくないんでしょ?」
「ポルテルムの仲間の言葉なら別だから。止めないから。それに……このままだとアン君が傷付いちゃう」
フラーテルは繭糸を少し切り、ガチャのシール『研ぎ澄ます』で急所率を最大限まで上げ、フタチlマルことシアンの所へ[リーlフブレード]へ斬りかかった。シアンも己のシェルで応戦したので、急所には至らなかった。
「アン君は傷付けさせないよ」
「やはり邪魔が入ったか」
「疑問なんだけど、『ミラ』って誰? 話についていけないんだけど……」
「ミラを覚えてない……? ……フフフ、アッはハッはハハハハハハハ!!」
フラーテルがミラというヒト? を覚えていないと知るや、シアンは狂ったように笑った。
「そうかそうか、お前忘れちまったのか!! 辛いから忘れてシアワセになったんだなぁ!? それもポルテルムの団員をな!!」
「……え!? 『ミラさん』ってポルテルムのヒトだったの!?」
「そうだ。本当に愚かだな。仲間を忘れてるなんて。思い出した時に前へ進めるきっかけになればいいんだがな」
2人は一旦、距離を取る。再び刃と刃が交わろうとした時、地面に大きな砂煙が上がった。
1人の少女が、アンとその他のメンバー達の間に着地したのだった……。
☆時系列
・ぱんどらりんさんやシアンさんが乱入後
・今作品→桜桃と蒲公英の祈祷【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22537589】
☆関連作品
・めざましぱんどらりん【illust/120388033】
・嘘を喰らう狐【illust/120419630】
・霑ス諞カの書・第三編「精算」【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22534373】
○フラーテル、最終章です。アンさん周りで起きている出来事の自分なりの補完回その2です
○ぱんどらりんさんの言葉に返答中、彼女にエラルドさんやハネズさんが攻撃したので庇いました。
フラーテル自身は攻撃手段を持たない者(ぱんどらりんさん等)を攻撃する気にはなれません。
ぱんどらりんさんがアンさんを説得する為にここへ来たと知り、道を開こうとしています
○また、シアンさんがアンさんを傷付けようとしているのを見て敵と認定し、立ちふさがりました。
ガチャのシール『研ぎ澄ます』を使用後、シアンさんに斬りかかって応戦しています。シアンさんがポルテルムのメンバーだと知らないので、外野扱いしています。
ミラさんの記憶をシャムロックさんに消されている【illust/118802481】のもあって、「ミラさんって誰?」と疑問に思っています
●現在、フラーテルは記憶の解放に否定的な立場を取っています。
表向きは「記憶が戻ることで皆の悲しむ顔(特にアンジュ)を見たくない」から、本心は「アンジュ様が悲しみ、あの男(ブレック)が慰めるだろう、そしたらアンジュ様は男に惚れて僕を見捨てる。そんなの嫌だ」です
☆登場人物
ぱんどらりんさん【illust/115709627】 最終章の衣装【illust/120192888】
ハネズさん【illust/115882412】
エラルドさん【illust/115922150】
シアン・ポイゾさん【illust/118624142】
以下の方々はキャプション文のみ
風笑チハルさん【illust/119186549】、ライトさん【illust/115716551】、レフトさん【illust/115716525】、 ミラ・エトワールさん【illust/115709253】
フラーテル【illust/115962151】 ステータス:攻撃2段階アップ、特攻2段階アップ、状態異常無効、テラlスタル状態(氷)
※都合が悪ければパラレル・スルーでお願いします
※問題等がありましたらメッセージ等でお願いします
フラーテルは喋りつつも心に空虚感があった。自分はポルテルム以外の者と関わって何かポジティブに変われたのだろうか? と。
アンジュは変わった。あの男のせいで。自分も変わっている。あの男がアンジュと仲良くしているせいで。
「ごめん……今の僕には――」
「りんも敵なんだな」
「なら僕も……容赦しない。仲間といえど」
エラルド、ハネズの順で彼らの言葉がフラーテルの主張を遮った。あろうことか、攻撃手段を持たないぱんどらりんへ向かって攻撃してきたのだ。
「エラルド君! ハネズさん! ダメだよ!!」
叫んだフラーテルは、ぱんどらりんを庇うように[守る]を繰り出していた。
ぱんどらりんもまた、枕を構えてカウンター技を発動する構えを取っていた。
「りんちゃんは人間で攻撃技を持ってないのは知っているでしょ!? りんちゃんのような子に一方的に攻撃するなんて僕が許せないよ!! やるならポケモン同士でやって!!」
しばらく2人の攻撃を耐えた後、フラーテルは目線をライトやレフトへ移す。彼らもまた、記憶解放派だ。
エラルドやハネズの意識がそちらへ向いた時、フラーテルはぱんどらりんを連れて少し離れた。
周りに[粘粘ネット]や[糸を吐く]を放って簡単な繭を作り、安全な場所を確保してからフラーテルはぱんどらりんと対話を始めた。
「フラーテルさん、さっきはありがとう。説得って難しいね。戦闘もどんどん激しくなってるし、このままじゃアン君の説得は……」
「りんちゃんはアン君を説得しに来たんだね」
「うん! そうよ! あれ? アンジュちゃんは……?」
「……逃げてきた。僕が」
「えっ!?」
「今は詳しく話したくないんだ……ごめん」
フラーテルは顔を曇らせながら、しかしぱんどらりんの説得には否定的な言葉をぶつけない。同じポルテルムの仲間だからだ。
そうこうしている内に新手が登場した。フタチlマルだ。どこかで見たことあるような……フラーテルは既視感を覚えた。どうやらアンに危害を加えるつもりらしい。
「僕が何とか道を作ってみせる。危険だけどそこをかい潜って、アン君の所へ行って」
「いいの? フラーテルさんは記憶を解放したくないんでしょ?」
「ポルテルムの仲間の言葉なら別だから。止めないから。それに……このままだとアン君が傷付いちゃう」
フラーテルは繭糸を少し切り、ガチャのシール『研ぎ澄ます』で急所率を最大限まで上げ、フタチlマルことシアンの所へ[リーlフブレード]へ斬りかかった。シアンも己のシェルで応戦したので、急所には至らなかった。
「アン君は傷付けさせないよ」
「やはり邪魔が入ったか」
「疑問なんだけど、『ミラ』って誰? 話についていけないんだけど……」
「ミラを覚えてない……? ……フフフ、アッはハッはハハハハハハハ!!」
フラーテルがミラというヒト? を覚えていないと知るや、シアンは狂ったように笑った。
「そうかそうか、お前忘れちまったのか!! 辛いから忘れてシアワセになったんだなぁ!? それもポルテルムの団員をな!!」
「……え!? 『ミラさん』ってポルテルムのヒトだったの!?」
「そうだ。本当に愚かだな。仲間を忘れてるなんて。思い出した時に前へ進めるきっかけになればいいんだがな」
2人は一旦、距離を取る。再び刃と刃が交わろうとした時、地面に大きな砂煙が上がった。
1人の少女が、アンとその他のメンバー達の間に着地したのだった……。
☆時系列
・ぱんどらりんさんやシアンさんが乱入後
・今作品→桜桃と蒲公英の祈祷【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22537589】
☆関連作品
・めざましぱんどらりん【illust/120388033】
・嘘を喰らう狐【illust/120419630】
・霑ス諞カの書・第三編「精算」【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22534373】
○フラーテル、最終章です。アンさん周りで起きている出来事の自分なりの補完回その2です
○ぱんどらりんさんの言葉に返答中、彼女にエラルドさんやハネズさんが攻撃したので庇いました。
フラーテル自身は攻撃手段を持たない者(ぱんどらりんさん等)を攻撃する気にはなれません。
ぱんどらりんさんがアンさんを説得する為にここへ来たと知り、道を開こうとしています
○また、シアンさんがアンさんを傷付けようとしているのを見て敵と認定し、立ちふさがりました。
ガチャのシール『研ぎ澄ます』を使用後、シアンさんに斬りかかって応戦しています。シアンさんがポルテルムのメンバーだと知らないので、外野扱いしています。
ミラさんの記憶をシャムロックさんに消されている【illust/118802481】のもあって、「ミラさんって誰?」と疑問に思っています
●現在、フラーテルは記憶の解放に否定的な立場を取っています。
表向きは「記憶が戻ることで皆の悲しむ顔(特にアンジュ)を見たくない」から、本心は「アンジュ様が悲しみ、あの男(ブレック)が慰めるだろう、そしたらアンジュ様は男に惚れて僕を見捨てる。そんなの嫌だ」です
☆登場人物
ぱんどらりんさん【illust/115709627】 最終章の衣装【illust/120192888】
ハネズさん【illust/115882412】
エラルドさん【illust/115922150】
シアン・ポイゾさん【illust/118624142】
以下の方々はキャプション文のみ
風笑チハルさん【illust/119186549】、ライトさん【illust/115716551】、レフトさん【illust/115716525】、 ミラ・エトワールさん【illust/115709253】
フラーテル【illust/115962151】 ステータス:攻撃2段階アップ、特攻2段階アップ、状態異常無効、テラlスタル状態(氷)
※都合が悪ければパラレル・スルーでお願いします
※問題等がありましたらメッセージ等でお願いします
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2024-07-11 18:52
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