望月朔、誕生日スペシャル
――その日、朔はアランから自分の家に来て欲しいと言われ、しぶしぶと向かった(直哉は仕事、子供たちは普通に学校あり)
イオン:「Mr.モチヅキ、急に呼び出したりしてすみません。粗茶ですが、よろしければこちらのスコーンもどうぞ!!」
朔:「ありがとうな、イオン…。それにしても今日は随分とラフな格好だな…。」
イオン:「ええ、せっかくの休みですので…。」
――そこへ紅茶とスコーンを持ってきたイオンがやってきた、イオンはアランの弟で普段仕事ではアランの秘書をしている。
朔:「それでアラン、今日は俺に何の用だ?」
アラン:「今日は君に会って欲しい人がいるんだ、ちょっと来てくれるかい?」
???:「アラン、急に君から電話があったから何かと思えば…。君がアランが気になっている日本人ボクサーかい?」
朔:「誰だ?」
アラン:「彼の名はジョシュア、僕と同じイギリスのボクサーだよ。サク・モチヅキ、君と同い年で同じウェルター級の選手だ、僕もイギリスで対戦したことがある…。」
ジョシュア:「あの時はCEO気取りのなんちゃってお坊ちゃんがとか思ってなめてかかっていたが…。いざ試合して見ればものすごい実力だの、すっかりやられたよ…。だから日本での試合で君が負けるとはオレは驚いたね…。君と対戦したあの日本人選手は今日はいないのかい?」
アラン:「生憎、今日彼は仕事でね、そこで彼の相方である、サク・モチヅキ。君を呼び寄せたんだよ…。」
朔:「俺を?」
アラン:「サク・モチヅキ…、君が選ぶんだ、選択肢は2つ、ここにいるジョシュアと…、君か僕どちらかとボクシングで対決するんだ?!」
朔:「ほう、ボクシングで対決か…。って、はっ?!」
ジョシュア:「お前何言って…。」
アラン:「なかなかに面白い趣向だろう?! サク・モチヅキがジョシュアとの対戦相手に僕を選んだ場合ジョシュア、君はあの時のリベンジマッチが出来る。あるいは自分自身を選んだ場合、僕は観戦者として君と彼の試合を見ることができる。さぁサク・モチヅキ!! 君はどちらを選ぶ?!」
朔:「急にそんなこと言われても…。」
アラン:「君がそこまで優柔不断になるとは珍しいね、普段はパッと決められるのに…。じゃあくじで決めよう…。この箱の中には赤い紙と黄色い紙が入ったくじが入っている。赤い紙が出たら君が…、黄色い紙が出たら僕が彼と対戦する。それでどうだい?」
朔:「まぁ、お前が持ってきたからにはそれで良いよ…。あ!! それでもし黄色い紙が出たら俺が観戦者になるってことで良いのか?!」
アラン:「ああ、その通りだ…。じゃあサク・モチヅキ、くじを1枚引いてくれ…。」
朔:「わかったよ…。」
――朔がくじで引いたのは…、黄色い紙だった…。
朔:「黄色だ?!」
アラン:「…と言うことは僕が彼と対戦するってことで、それで良いかい、ジョシュア…。」
ジョシュア:「…って言うかオレを置いてけぼりにしないでくれ…。あの時はボコボコにされたからな、リベンジマッチだ!! サク・モチヅキと言ったか…。君はリングの外近くでオレたちの試合を見守っていてくれ…。」
――この状況に朔はなにかデジャヴめいたものを感じた。
朔:(俺と直哉があの時対戦した時もこんな感じだったな…。)
――こうして朔はアランとジョシュアの試合を観戦者として見守ることになったのである…。
朔:「それにしても一体何なんだ、今日の余興は…。ってアランの奴一体何考えてやがる…。」
ジョシュア:「アラン、今日は必ず勝つ。」
アラン:「かかってきなよ、今回も返り討ちにするよ!!」
朔:「…ってか俺は一体何を見せられているんだ?! 相変わらずアランの考えることはよくわからん…。」
イオン:「すみません、Mr.モチヅキ…。」
朔:「いや、イオンが謝ることはないよ、って悪いのは突拍子もないこと考えつくアランなんだから…。」
――こうしてアランとジョシュアの試合は始まった。しかし試合はアランの方が優勢でアランの勝ちとなった…。
ジョシュア:「くそっ、また負けた…。」
アラン:「今回も僕の勝ちだね、修業して出直してこい!!」
ジョシュア:「次は必ず勝つ、そうと決まればイギリスに戻って猛特訓だ!!」
アラン:「飛行機は明日でしょう?! 全く君はそそっかしいんだから…。」
――こうしてその日はあっという間に過ぎて行き気が付けば陽も沈みかけていた、そこでアランが…。
アラン:「そろそろ、良いかな?!」
朔:「何がだ?!」
アラン:「サク・モチヅキ、君に行って欲しい場所があるんだ、そこまで僕が案内するよ!! ジョシュア、不貞腐れてないでほら行くよ!!」
朔:「それでどこへ行くんだ?!」
アラン:「着けばわかるよ…。あ、ここだ!! この店だよ!!」
朔:「あれっ、ここって…。」
――たどり着いた店は朔も見覚えのある場所にあった…。
誠之:「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ!!」
朔:「三宅君!! 今日はここでバイトだったのか?!」
誠之:「はい、こちらへどうぞ?!」
――朔は誠之からレストラン内の個室に通された、そしてそこを開けると…。
SE(クラッカーが鳴る音)
全員:「誕生日おめでとう!!」
朔:「うわっ、ビックリしたって…えっ?!」
直哉:「お前…、忘れたのか? 今日が何の日か…。」
朔:「今日って9月30日だろ…、あ!! オレの誕生日!!」
直哉:「お前、自分の誕生日忘れてたのか…。」
朔:「そうか今日で俺も30歳、いよいよ三十路突入か…。」
凛吾:「望月さん、誕生日おめでとうございます!!」
朔:「凛吾君!!」
悟:「望月さん、誕生日おめでとうございます!!」
朔:「悟…。」
満瑠:「店が休みだったからな、参加してやったぞ!! 有難く思え!!」
朔:「満瑠…。」
秋那:「朔さん、誕生日おめでとうございます。これからも勝ち続けて下さいね!!」
朔:「秋那…。」
狐太朗:「アニキ、吞んでますか?!」
朔:「狐太朗、ってお前既にデキ上がってるじゃねぇか? ってかお前計量オーバーしないように気をつけろよ!!」
比呂水:「朔さん、誕生日おめでとうございます。これからも頑張って下さい!!」
朔:「比呂水…。」
勝:「朔、誕生日おめでとさん!! これからも頑張れよ!!」
朔:「カイチョウ…。ところでジムはどうしたんですか?」
勝:「それを言うなよ…。」
朔:「後でマネージャーの2人に報告しておきますから…。」
アラン:「はぁ、ここまで時間を保つの大変でした…。」
朔:「アラン、ってお前もしかして。」
アラン:「はい、今日がサク・モチヅキの誕生日だって知ってみんなで話し合って企画したんですよ…。」
ジョシュア:「ってかわざわざこの日の為にオレをイギリスから呼んだのか…。」
朔:「ジョシュアさん…、本当にすみません。」
ジョシュア:「大丈夫、今日はコイツの奢りだから…、な!! アラン…。」
アラン:「ま、仕方ないね言い出しっぺは僕だから。」
直哉:「朔、誕生日おめでとう!! これからもよろしくな相棒…。」
朔:「ああ、これからもよろしく頼むぜ親友!!」
――こうしてサプライズな朔のバースデイパーティーは賑やかに行われたのだった。
イオン:「Mr.モチヅキ、急に呼び出したりしてすみません。粗茶ですが、よろしければこちらのスコーンもどうぞ!!」
朔:「ありがとうな、イオン…。それにしても今日は随分とラフな格好だな…。」
イオン:「ええ、せっかくの休みですので…。」
――そこへ紅茶とスコーンを持ってきたイオンがやってきた、イオンはアランの弟で普段仕事ではアランの秘書をしている。
朔:「それでアラン、今日は俺に何の用だ?」
アラン:「今日は君に会って欲しい人がいるんだ、ちょっと来てくれるかい?」
???:「アラン、急に君から電話があったから何かと思えば…。君がアランが気になっている日本人ボクサーかい?」
朔:「誰だ?」
アラン:「彼の名はジョシュア、僕と同じイギリスのボクサーだよ。サク・モチヅキ、君と同い年で同じウェルター級の選手だ、僕もイギリスで対戦したことがある…。」
ジョシュア:「あの時はCEO気取りのなんちゃってお坊ちゃんがとか思ってなめてかかっていたが…。いざ試合して見ればものすごい実力だの、すっかりやられたよ…。だから日本での試合で君が負けるとはオレは驚いたね…。君と対戦したあの日本人選手は今日はいないのかい?」
アラン:「生憎、今日彼は仕事でね、そこで彼の相方である、サク・モチヅキ。君を呼び寄せたんだよ…。」
朔:「俺を?」
アラン:「サク・モチヅキ…、君が選ぶんだ、選択肢は2つ、ここにいるジョシュアと…、君か僕どちらかとボクシングで対決するんだ?!」
朔:「ほう、ボクシングで対決か…。って、はっ?!」
ジョシュア:「お前何言って…。」
アラン:「なかなかに面白い趣向だろう?! サク・モチヅキがジョシュアとの対戦相手に僕を選んだ場合ジョシュア、君はあの時のリベンジマッチが出来る。あるいは自分自身を選んだ場合、僕は観戦者として君と彼の試合を見ることができる。さぁサク・モチヅキ!! 君はどちらを選ぶ?!」
朔:「急にそんなこと言われても…。」
アラン:「君がそこまで優柔不断になるとは珍しいね、普段はパッと決められるのに…。じゃあくじで決めよう…。この箱の中には赤い紙と黄色い紙が入ったくじが入っている。赤い紙が出たら君が…、黄色い紙が出たら僕が彼と対戦する。それでどうだい?」
朔:「まぁ、お前が持ってきたからにはそれで良いよ…。あ!! それでもし黄色い紙が出たら俺が観戦者になるってことで良いのか?!」
アラン:「ああ、その通りだ…。じゃあサク・モチヅキ、くじを1枚引いてくれ…。」
朔:「わかったよ…。」
――朔がくじで引いたのは…、黄色い紙だった…。
朔:「黄色だ?!」
アラン:「…と言うことは僕が彼と対戦するってことで、それで良いかい、ジョシュア…。」
ジョシュア:「…って言うかオレを置いてけぼりにしないでくれ…。あの時はボコボコにされたからな、リベンジマッチだ!! サク・モチヅキと言ったか…。君はリングの外近くでオレたちの試合を見守っていてくれ…。」
――この状況に朔はなにかデジャヴめいたものを感じた。
朔:(俺と直哉があの時対戦した時もこんな感じだったな…。)
――こうして朔はアランとジョシュアの試合を観戦者として見守ることになったのである…。
朔:「それにしても一体何なんだ、今日の余興は…。ってアランの奴一体何考えてやがる…。」
ジョシュア:「アラン、今日は必ず勝つ。」
アラン:「かかってきなよ、今回も返り討ちにするよ!!」
朔:「…ってか俺は一体何を見せられているんだ?! 相変わらずアランの考えることはよくわからん…。」
イオン:「すみません、Mr.モチヅキ…。」
朔:「いや、イオンが謝ることはないよ、って悪いのは突拍子もないこと考えつくアランなんだから…。」
――こうしてアランとジョシュアの試合は始まった。しかし試合はアランの方が優勢でアランの勝ちとなった…。
ジョシュア:「くそっ、また負けた…。」
アラン:「今回も僕の勝ちだね、修業して出直してこい!!」
ジョシュア:「次は必ず勝つ、そうと決まればイギリスに戻って猛特訓だ!!」
アラン:「飛行機は明日でしょう?! 全く君はそそっかしいんだから…。」
――こうしてその日はあっという間に過ぎて行き気が付けば陽も沈みかけていた、そこでアランが…。
アラン:「そろそろ、良いかな?!」
朔:「何がだ?!」
アラン:「サク・モチヅキ、君に行って欲しい場所があるんだ、そこまで僕が案内するよ!! ジョシュア、不貞腐れてないでほら行くよ!!」
朔:「それでどこへ行くんだ?!」
アラン:「着けばわかるよ…。あ、ここだ!! この店だよ!!」
朔:「あれっ、ここって…。」
――たどり着いた店は朔も見覚えのある場所にあった…。
誠之:「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ!!」
朔:「三宅君!! 今日はここでバイトだったのか?!」
誠之:「はい、こちらへどうぞ?!」
――朔は誠之からレストラン内の個室に通された、そしてそこを開けると…。
SE(クラッカーが鳴る音)
全員:「誕生日おめでとう!!」
朔:「うわっ、ビックリしたって…えっ?!」
直哉:「お前…、忘れたのか? 今日が何の日か…。」
朔:「今日って9月30日だろ…、あ!! オレの誕生日!!」
直哉:「お前、自分の誕生日忘れてたのか…。」
朔:「そうか今日で俺も30歳、いよいよ三十路突入か…。」
凛吾:「望月さん、誕生日おめでとうございます!!」
朔:「凛吾君!!」
悟:「望月さん、誕生日おめでとうございます!!」
朔:「悟…。」
満瑠:「店が休みだったからな、参加してやったぞ!! 有難く思え!!」
朔:「満瑠…。」
秋那:「朔さん、誕生日おめでとうございます。これからも勝ち続けて下さいね!!」
朔:「秋那…。」
狐太朗:「アニキ、吞んでますか?!」
朔:「狐太朗、ってお前既にデキ上がってるじゃねぇか? ってかお前計量オーバーしないように気をつけろよ!!」
比呂水:「朔さん、誕生日おめでとうございます。これからも頑張って下さい!!」
朔:「比呂水…。」
勝:「朔、誕生日おめでとさん!! これからも頑張れよ!!」
朔:「カイチョウ…。ところでジムはどうしたんですか?」
勝:「それを言うなよ…。」
朔:「後でマネージャーの2人に報告しておきますから…。」
アラン:「はぁ、ここまで時間を保つの大変でした…。」
朔:「アラン、ってお前もしかして。」
アラン:「はい、今日がサク・モチヅキの誕生日だって知ってみんなで話し合って企画したんですよ…。」
ジョシュア:「ってかわざわざこの日の為にオレをイギリスから呼んだのか…。」
朔:「ジョシュアさん…、本当にすみません。」
ジョシュア:「大丈夫、今日はコイツの奢りだから…、な!! アラン…。」
アラン:「ま、仕方ないね言い出しっぺは僕だから。」
直哉:「朔、誕生日おめでとう!! これからもよろしくな相棒…。」
朔:「ああ、これからもよろしく頼むぜ親友!!」
――こうしてサプライズな朔のバースデイパーティーは賑やかに行われたのだった。
13
27
422
2024-09-30 20:26
Comments (0)
No comments