無題

「...家督を捨て愛する者の為、その身を危険に晒し儚く散った我が盟友＿彼への侮蔑的発言は、他が許そうと僕が決して許しはしない。

ましてや、それを妹の＿エリナの前で語らうなど言語道断ｯ」

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エリックを悪く言うような輩はまぁまぁ居て、それをたまたま聞いちゃって、物陰で涙を耐えるエリナを見つけて、エリナの零れそうな涙を拭って笑いかけてやってから、悪口叩いてた奴らに怒りをぶつけるエミール

(エリックなら、必ず沸き立つ怒りよりエリナを優先させる、ならば僕も兄としてそれに倣おう)

(たとえ神機使いとして偉業を成せていなかったとしても、病床に伏せるエリナにとってはただ一人の兄で英雄だったのだから＿