summons
アナウンサー:「あーっとここで三雲の右が決まりました!! ここでレフェリーが試合を止めたーっ!! 三雲TKO勝ちです!!」
タケル:(その日も俺、三雲尊はジムから帰りに自宅までロードワークして帰る…はずだった。確か歩行者用の横断歩道の信号が「青」になって、そこを渡って…。そうだ!! 信号無視して居眠り運転していたトラックに撥ねられて…。もしかして俺、死んだのか?! もしかしなくても…。チャンピオンベルト獲りたかったな…。あれ? 俺泣いてる?)
???:「泣くことは無い…、そう!! 確かに君は死んだ…。」
タケル:「誰だ?!」
???:「そんなに警戒しないで!! 初めまして、僕はヨミエル、こう見えて天使さ!!」
タケル:「天使?!」
ヨミエル:「タケル…、僕は君を気に入った!! 僕のもとに来ないか?!」
タケル:「ふざけるなっ?! 俺は…、俺はボクシングでチャンピオンになりたかった!! ただそれだけだ!! こんな所で死ぬなんて冗談じゃない!! 返せよ!! 俺を元の世界に返せよ!!」
ヨミエル:「残念だよ…。せっかく欲しい物を手に入れられたと思っていたのに、所詮君もその程度の人間だったってことだね ・・・・・ とっとと落ちな、荒廃した世界に!!」
タケル:「えっ?! う、うわーっ!! ・・・・・ ここは…。」
――タケルがあたりを見回すとそこは文明がすっかり滅びた世界だった…。
タケル:「なんなんだよ、ここ?!」
ヨミエル(声のみ):「そこは荒廃した世界、かつては地球と呼ばれていたところさ…。人間が愚かな行いをした結果、地球は怒って火山の噴火や地震、洪水を繰り返したんだよ、人類のほとんどがその犠牲になった…。だから同じ人類を見つけるのは至難の業だと思った方が良い。ただそこで君が朽ちても意味無いから、この荒廃した世界で生きられるだけの能力を君にあげるよ、僕からのせめてもの償いにね…。じゃあせいぜい頑張って!!」
タケル:(あの、クソ天使!! 何が償いだ!! ぜってーにぶっ倒す!!)
ヨミエル(声のみ):「ふっふっふ!! いつでも良いよ、かかって来な!! あ!! それから言い忘れてたけど、この荒廃した世界は隙あれば人間を喰おうとする下賤な悪魔達がウヨウヨいるから、せいぜい気をつけることだね)
タケル:「悪魔?!」
――タケルが空を見渡すとそこには確かに悪魔達がウヨウヨしてた…。
悪魔A:「おっ、あそこに人間がいるぞ!!」
悪魔B:「本当だ、喰っちまおうぜ!!」
悪魔C:「待てよ、そいつ男じゃねーか?! 人間の男なんか喰っても美味くなさそうだぜ!!」
悪魔D:「そうだな、チェッすっかりあてがはずれたぜ!!」
――下賤な悪魔達のその言葉に、タケルの頭の中の何かがブチ切れた…。
タケル:「てめぇら、どいつもこいつも…、俺が人間だと思っていい気になりやがって ・・・・・ 覚悟しやがれ!!」
SE(ドカッ!! バキッ!! ビシッ!!)
悪魔A:「な!! なんだコイツ?!」
悪魔B:「人間だと思ってナメくさりやがって!! 一斉にかかれ!!」
悪魔C/D:「お、おうっ!!」
――悪魔達は群れをなしてタケルに襲い掛かる
タケル:「うわっ!! そうやって群れてなきゃ何もできねぇのかよ?! 確かにあのクソ天使が言ってた通り、下賤な悪魔達だな!!」
悪魔A:「たかが人間風情が俺達悪魔にそこまでできるとは、その点は褒めてやろう…、だが人間如きが俺達悪魔に歯向かったってどうにもならねぇことをその身体に教えてやる!!」
――悪魔の一匹がタケルに襲い掛かる
悪魔B:「人間の男にしては良い匂いがしやがる、それにその身体!!」
タケル:「やめろっ、触るな!! 離せ変態!!」
悪魔C:「げへへへへ…、泣け!! 喚け!! 叫べ!! 誰も助けに来やしねぇよ!!」
悪魔D:「うわーっ、兄貴!!」
悪魔A:「なんだ、騒々しい!! これからお楽しみって時に…。」
悪魔B:「お、お前は…。」
――そこへ現れたのはさらにもう一匹の悪魔
タケル:「なんだ、また悪魔か?!」
???:「とっとと退散するんだな、下賤な悪魔ども…。」
悪魔C:「何だと?! お前だって悪魔、御同胞じゃねぇか、だからおれ達と一緒にぐあーっ!!」
悪魔D:「あ、アニキ!! ぐへっ!!」
――下品なセリフを吐いた悪魔CとDはあっさり倒される…。
悪魔B:「ヤバいよ兄貴、あいつカラだぜ!!」
悪魔A:「なにあのはぐれ悪魔の…。 ふっ、ここであったが百年目、今までお前に受けた屈辱、倍にして返しぐへっ!!」
――古臭いパターンでお決まりのセリフを吐く悪魔Aもあっさり倒される…。
タケル:(はぐれ悪魔、同じ悪魔だろ?! 仲間じゃないのか?)
悪魔B:「カ、カラ…、頼む!! 見逃してくれよ、俺はアニキ達に頼まれて仕方なくやっただけなんだよ…。」
カラ:「最低だな、そうやって仲間を見捨てて一匹だけいい子になろうとするのは…。その化けの皮を剥がせば獣よりも劣るぜ、悪魔界には全く未練は無いが、それでもお前達のような輩どもがいるせいで悪魔界の評判が悪くなるのは頂けねぇ…、だから…、恥を知りな!!」
悪魔B:「ぐ、ぐあーっ!!」
――こうして悪魔達はあっさりと撃退されたのだった…。
タケル:「あのっ…。」
カラ:「なんだ?!」
タケル:「助けてくれてありがとう…。」
カラ:「別に…、あんたを助けたつもりは無い!! 俺は馴れ合いは嫌いだからな…。」
タケル:「でも君が来なかったらおれはあの悪魔達の餌食になってたかもしれない、君が俺を助けたつもりはなくても、せめて礼はさせてくれよ!!」
カラ:「変わった奴だな、人間が悪魔に礼を言うなんて…。」
タケル:「悪魔だろうと人間だろうと変わらないよ…。君は俺を助けてくれた、それだけで礼を言う理由にはなるだろ…。」
カラ:「そうか…。じゃあ俺はそろそろ行く!! この世界には隙あらば人間を喰おうとするああ言った下賤な悪魔達がウヨウヨしてる、道中気をつけることだな!!」
タケル:「待って!!」
カラ:「なんだ?! まだ何かあるのか?!」
タケル:「じゃなくて、たしか君、カラって言ったっけ、せめて君の名前くらいは知っておいても良いだろ!! あ!! 俺はタケル!! 三雲尊だ、よろしく!!」
カラ:「バ、バカ!! 人間が悪魔に自分の名前を言ったら…。」
タケル:「えっ?!」
カラ:「うわっ!! ・・・・・ やっぱり…。俺達もう契約が成立しちまったじゃねぇか…、馴れ合いは嫌だってのに…。」
タケル:「どういうこと?」
カラ:「人間が自ら自分の名前を悪魔に言ったら、場合によってはそれで契約が成立しちまうことがあるんだ、それが今俺とお前でまさにその状態だ…。」
タケル:「つまりそれって…、えーっ!! 俺が悪魔と…。」
カラ:「まぁつまり、俺達お互いに無しでは生きられないってことだ…。しかも一度契約が成立したら簡単に離れることができない…。まぁ守ってやるからよろしく、タケル…。」
タケル:(もしかして俺とんでもない奴と一緒に行動するハメになったんじゃ?!)
タケル:(その日も俺、三雲尊はジムから帰りに自宅までロードワークして帰る…はずだった。確か歩行者用の横断歩道の信号が「青」になって、そこを渡って…。そうだ!! 信号無視して居眠り運転していたトラックに撥ねられて…。もしかして俺、死んだのか?! もしかしなくても…。チャンピオンベルト獲りたかったな…。あれ? 俺泣いてる?)
???:「泣くことは無い…、そう!! 確かに君は死んだ…。」
タケル:「誰だ?!」
???:「そんなに警戒しないで!! 初めまして、僕はヨミエル、こう見えて天使さ!!」
タケル:「天使?!」
ヨミエル:「タケル…、僕は君を気に入った!! 僕のもとに来ないか?!」
タケル:「ふざけるなっ?! 俺は…、俺はボクシングでチャンピオンになりたかった!! ただそれだけだ!! こんな所で死ぬなんて冗談じゃない!! 返せよ!! 俺を元の世界に返せよ!!」
ヨミエル:「残念だよ…。せっかく欲しい物を手に入れられたと思っていたのに、所詮君もその程度の人間だったってことだね ・・・・・ とっとと落ちな、荒廃した世界に!!」
タケル:「えっ?! う、うわーっ!! ・・・・・ ここは…。」
――タケルがあたりを見回すとそこは文明がすっかり滅びた世界だった…。
タケル:「なんなんだよ、ここ?!」
ヨミエル(声のみ):「そこは荒廃した世界、かつては地球と呼ばれていたところさ…。人間が愚かな行いをした結果、地球は怒って火山の噴火や地震、洪水を繰り返したんだよ、人類のほとんどがその犠牲になった…。だから同じ人類を見つけるのは至難の業だと思った方が良い。ただそこで君が朽ちても意味無いから、この荒廃した世界で生きられるだけの能力を君にあげるよ、僕からのせめてもの償いにね…。じゃあせいぜい頑張って!!」
タケル:(あの、クソ天使!! 何が償いだ!! ぜってーにぶっ倒す!!)
ヨミエル(声のみ):「ふっふっふ!! いつでも良いよ、かかって来な!! あ!! それから言い忘れてたけど、この荒廃した世界は隙あれば人間を喰おうとする下賤な悪魔達がウヨウヨいるから、せいぜい気をつけることだね)
タケル:「悪魔?!」
――タケルが空を見渡すとそこには確かに悪魔達がウヨウヨしてた…。
悪魔A:「おっ、あそこに人間がいるぞ!!」
悪魔B:「本当だ、喰っちまおうぜ!!」
悪魔C:「待てよ、そいつ男じゃねーか?! 人間の男なんか喰っても美味くなさそうだぜ!!」
悪魔D:「そうだな、チェッすっかりあてがはずれたぜ!!」
――下賤な悪魔達のその言葉に、タケルの頭の中の何かがブチ切れた…。
タケル:「てめぇら、どいつもこいつも…、俺が人間だと思っていい気になりやがって ・・・・・ 覚悟しやがれ!!」
SE(ドカッ!! バキッ!! ビシッ!!)
悪魔A:「な!! なんだコイツ?!」
悪魔B:「人間だと思ってナメくさりやがって!! 一斉にかかれ!!」
悪魔C/D:「お、おうっ!!」
――悪魔達は群れをなしてタケルに襲い掛かる
タケル:「うわっ!! そうやって群れてなきゃ何もできねぇのかよ?! 確かにあのクソ天使が言ってた通り、下賤な悪魔達だな!!」
悪魔A:「たかが人間風情が俺達悪魔にそこまでできるとは、その点は褒めてやろう…、だが人間如きが俺達悪魔に歯向かったってどうにもならねぇことをその身体に教えてやる!!」
――悪魔の一匹がタケルに襲い掛かる
悪魔B:「人間の男にしては良い匂いがしやがる、それにその身体!!」
タケル:「やめろっ、触るな!! 離せ変態!!」
悪魔C:「げへへへへ…、泣け!! 喚け!! 叫べ!! 誰も助けに来やしねぇよ!!」
悪魔D:「うわーっ、兄貴!!」
悪魔A:「なんだ、騒々しい!! これからお楽しみって時に…。」
悪魔B:「お、お前は…。」
――そこへ現れたのはさらにもう一匹の悪魔
タケル:「なんだ、また悪魔か?!」
???:「とっとと退散するんだな、下賤な悪魔ども…。」
悪魔C:「何だと?! お前だって悪魔、御同胞じゃねぇか、だからおれ達と一緒にぐあーっ!!」
悪魔D:「あ、アニキ!! ぐへっ!!」
――下品なセリフを吐いた悪魔CとDはあっさり倒される…。
悪魔B:「ヤバいよ兄貴、あいつカラだぜ!!」
悪魔A:「なにあのはぐれ悪魔の…。 ふっ、ここであったが百年目、今までお前に受けた屈辱、倍にして返しぐへっ!!」
――古臭いパターンでお決まりのセリフを吐く悪魔Aもあっさり倒される…。
タケル:(はぐれ悪魔、同じ悪魔だろ?! 仲間じゃないのか?)
悪魔B:「カ、カラ…、頼む!! 見逃してくれよ、俺はアニキ達に頼まれて仕方なくやっただけなんだよ…。」
カラ:「最低だな、そうやって仲間を見捨てて一匹だけいい子になろうとするのは…。その化けの皮を剥がせば獣よりも劣るぜ、悪魔界には全く未練は無いが、それでもお前達のような輩どもがいるせいで悪魔界の評判が悪くなるのは頂けねぇ…、だから…、恥を知りな!!」
悪魔B:「ぐ、ぐあーっ!!」
――こうして悪魔達はあっさりと撃退されたのだった…。
タケル:「あのっ…。」
カラ:「なんだ?!」
タケル:「助けてくれてありがとう…。」
カラ:「別に…、あんたを助けたつもりは無い!! 俺は馴れ合いは嫌いだからな…。」
タケル:「でも君が来なかったらおれはあの悪魔達の餌食になってたかもしれない、君が俺を助けたつもりはなくても、せめて礼はさせてくれよ!!」
カラ:「変わった奴だな、人間が悪魔に礼を言うなんて…。」
タケル:「悪魔だろうと人間だろうと変わらないよ…。君は俺を助けてくれた、それだけで礼を言う理由にはなるだろ…。」
カラ:「そうか…。じゃあ俺はそろそろ行く!! この世界には隙あらば人間を喰おうとするああ言った下賤な悪魔達がウヨウヨしてる、道中気をつけることだな!!」
タケル:「待って!!」
カラ:「なんだ?! まだ何かあるのか?!」
タケル:「じゃなくて、たしか君、カラって言ったっけ、せめて君の名前くらいは知っておいても良いだろ!! あ!! 俺はタケル!! 三雲尊だ、よろしく!!」
カラ:「バ、バカ!! 人間が悪魔に自分の名前を言ったら…。」
タケル:「えっ?!」
カラ:「うわっ!! ・・・・・ やっぱり…。俺達もう契約が成立しちまったじゃねぇか…、馴れ合いは嫌だってのに…。」
タケル:「どういうこと?」
カラ:「人間が自ら自分の名前を悪魔に言ったら、場合によってはそれで契約が成立しちまうことがあるんだ、それが今俺とお前でまさにその状態だ…。」
タケル:「つまりそれって…、えーっ!! 俺が悪魔と…。」
カラ:「まぁつまり、俺達お互いに無しでは生きられないってことだ…。しかも一度契約が成立したら簡単に離れることができない…。まぁ守ってやるからよろしく、タケル…。」
タケル:(もしかして俺とんでもない奴と一緒に行動するハメになったんじゃ?!)
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2025-01-03 15:22
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