幕府陸軍・歩兵差図役(慶応年間)
歩兵差図役(陸軍歩兵中尉)です。
「陸軍歴史」ではイラスト付きで
陸軍役々目印陣笠(各兵科共通)
差図役:表藍裏金 正面御目印金輪貫 金筋巾一寸壹ツ 金自分紋壹ツ(この場合は真後ろに位置する)
陣羽織 地黒 紋黄 と表記があります。
これらの規定には、形状や羽織の裏地など細かい決まりはありませんでした。
絵図や古写真から、端反陣笠に筒袖の羽織と同色のダンブクロ(ズボン)というのが士官の一般的なスタイルのようです。
また、羽織の下にチョッキを着用することもありました。
イラストでは歩兵差図役頭取の古写真に映る陣笠のデザインを参考にしました。
陣羽織は「銃隊式調練沿革図」に見られる襟の形状が普通の羽織と同じデザインの「三斎羽織」と呼ばれるものです。(東京国立博物館に現存するこのタイプの羽織は「レキション」と混同されている)
幕府軍の士官は早くて元治元年には靴履きで絵図に描かれています。(銃隊式~では草鞋履きで描かれている)
靴はイギリス型のBlucherと呼ばれる形状のものを描いてみました。(これは想像。南北戦争などで同型品が輸出されており、本邦にも渡っていた可能性も無いわけではない)
西洋の士官と違い指揮に日本刀は用いず、指揮棒をサーベルのように振ったようです。
刀は尉官クラスでは二本差しと大刀一本差しの2種類が見られます。
ベルト式の剣吊りを用いることがあり、古写真にも残っています。
「陸軍歴史」ではイラスト付きで
陸軍役々目印陣笠(各兵科共通)
差図役:表藍裏金 正面御目印金輪貫 金筋巾一寸壹ツ 金自分紋壹ツ(この場合は真後ろに位置する)
陣羽織 地黒 紋黄 と表記があります。
これらの規定には、形状や羽織の裏地など細かい決まりはありませんでした。
絵図や古写真から、端反陣笠に筒袖の羽織と同色のダンブクロ(ズボン)というのが士官の一般的なスタイルのようです。
また、羽織の下にチョッキを着用することもありました。
イラストでは歩兵差図役頭取の古写真に映る陣笠のデザインを参考にしました。
陣羽織は「銃隊式調練沿革図」に見られる襟の形状が普通の羽織と同じデザインの「三斎羽織」と呼ばれるものです。(東京国立博物館に現存するこのタイプの羽織は「レキション」と混同されている)
幕府軍の士官は早くて元治元年には靴履きで絵図に描かれています。(銃隊式~では草鞋履きで描かれている)
靴はイギリス型のBlucherと呼ばれる形状のものを描いてみました。(これは想像。南北戦争などで同型品が輸出されており、本邦にも渡っていた可能性も無いわけではない)
西洋の士官と違い指揮に日本刀は用いず、指揮棒をサーベルのように振ったようです。
刀は尉官クラスでは二本差しと大刀一本差しの2種類が見られます。
ベルト式の剣吊りを用いることがあり、古写真にも残っています。
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2025-01-04 17:20
Comments (8)
陣笠に羽織に刀にズボンに靴という和洋折衷が当時らしいのですが、それでもズボンと靴をこの時点で用意できているのが財政困難でも一応国家を担う幕府だけありますね。
View Replies陣笠の色合いがカラフルでオシャレですねぇ。やはり自衛隊は儀仗服としてこの時代を意識した制服を出すべき
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