ジルドレNV

型番HU08M
オヴェット公国第7工場製重ST
特殊製錬(特殊な溶解と冷却過程により形成)されたシエラム合金により、フレームと伝達装置に独特な結晶構造を形成させた

この技術により、保護性能(フレームの強度および疲労耐性)と操作性を向上させ、自己修復機能も獲得した
世代交代が頻発するのはSTの宿命にも関わらず、長年現役である

正面装甲も分厚く、特製レールガンでもない限り、対処は困難だった

とはいえ、この機体の開発プロジェクトで多くのリソースを消費したため、リソース回収のために第11工場がアリーナ特化機体『ディアス』を開発せざるをえない事態となるためコスパは極めて悪いのかもしれない

ここからは独自設定(キリッ)
XRの脆弱性(ミラーコアシステムがガトリングなど両手持ちでは機能しない。装甲が思いの外、脆い等)が露見したため、NEVECが十六夜ノノミちゃんに提供した重ST
STはWAPと異なり、軽・中・重と機体重量ごとに免許があり、操縦系統が微妙に異なる
この差違が汎用性を阻害し、用途をより限定している

特に中型は積載量と引き換えに耐久性と機動性をぶん投げたため、軽や重と比べると脆弱性が露見する
ミサイル攻撃や迫撃、リペア仕様であれば欠点は僚機で補えるが、それ以外では分が悪過ぎる
WAPであれば汎用機は耐久性と機動性が両立しており、生存率を危惧する必要はさほどない

NEVECはSTをWAPと同様の仕様に規格を最適化し、STの汎用性を引き上げた

軽・重型STの積載量引き上げや各種装備の自由使用可、余剰出力再分配による機動性や耐久性の引き上げなど

これにより、ますますXRのアドバンテージが消失した
厳密にはグリレゼクスのアビオニクスを流用してXRの性能(特に耐久性)のテコ入れを行ったが、それでも軽・重型のような大幅アプデには至らなかった
余剰出力再分配による機動性や耐久性の引き上げを駆使してようやく対等なのが現状

それに引き換え、ジルドレはNV規格化でもコスパ最適化が優先されるほどに基礎性能が極めて優秀
別工場にリソース回収させるほどの技術をぶち込まれた機体であれば当然かもしれないが

ノノミちゃん仕様はガトリングを手持ちでバックパックに『装甲抑制ユニット』を装備している

装甲抑制ユニットとはST用に開発されたジャミングユニットで、攻撃対象の防御力を引き下げる機能を有する
敵機のソフトウェア/FCSを攻撃するWAPのEMPユニットとは異なり、ST用ジャミングユニットさハードウェアの性能阻害にシフトしている

NEVECアリウス部隊では、ヒヨリちゃんがアンチマテリアルライフルと背中に速射砲を装備している
他アリウス生徒は盾とグレネードマシンガンを装備している

ゲヘナとの演習ではAWGSの戦車砲やミサイルを喰らいまくっても生存している

……とはいえ、第二世代AWGSによる近接航空支援に気を取られ、至近距離で戦車砲を撃たれてパイロットが気絶する事態となる

そもそも戦車砲を至近距離で撃たれても機体が壊れず、パイロットに強い衝撃が加わるだけで済む辺り、ジルドレのヤバさが際立つ

ミレニアムでの耐久テストでは天童アリスが光の剣を最大出力手前で直撃させてようやく壊れるほどなので、その耐久性は異次元かもしれない