傍若武神ドシガタイン　78-3

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小葉に案じられた一角は、人の多いところでははばかられると言って、ゴエツ内の人の少ない区画に場を移しました。

一角「理由が、ないとしたら？」
小葉「…？」
一角「だからよ…
自律兵器軍団が他の星を攻撃する理由が、特にないとしたら？」

小葉「！？
そんな…」
一角「ずっと、見てきたじゃねえか。

大した理由もなく…単にむかつくから。あるいは、単に楽しいから。
普通の人間には到底理解できねえ理由で、何も落ち度のねえ奴を蹴って殴って痛めつけ、あまつさえ、ぶっ殺す。
そんな事案を、地球の中だけでも、俺たちは嫌になるほど見せられてきたじゃねえか」

こんなことを、悪意なくまじめに平和的な解決を望んでいる春日井博士たちの前では言えないので、一角ははばかってました。

一角「それでも。
最悪のオチも、想定しておく必要はあるだろ」

続く予定です。