【PF5】月夜舞踏【絢爛のイフティファール】

月眼の民が舞を披露するときは三つある。

一つに、同胞に子が生まれたとき。
一つに、同胞に死が訪れたとき。
一つに、同胞が戦いに赴くとき。

いずれも彼等にとって尊ぶべきことであり、その身に宿る神獣より得た呪を呼び起こすための儀式として、彼等は代々伝わる衣装と装飾を身につけ、躍る。

かつて同胞とは彼等の一族を指した。
しかし定めて住まう地を失った後、それは二つの意味を持つようになったという。

一つに、同じく血を分けた者たち。
一つに、同じく地に立つ者たち。

彼はその意を、後者として舞躍る。
同じ大地に抱かれる者たちの武運を祈って。

□月眼の民【http://pixiv.cc/redlob606/archives/51619152.html】
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