一つの可能性 【漫画というより絵本】
1枚目。 「アル・・・・・・僕はずっとここにいるから」 そう言って、僕は泣きじゃくるアルを強く抱き寄せる。 「一緒に、待とう」 「・・・・・・・・・ん」 そして腰の強い金の髪をなでてやる。 昔、 僕を慈しんでくれた人とまったく同じやり方で。 (アルがマシューに固執する理由の一つ) ■ 2枚目。 「・・・何度訊いても返事は同じだ。 マシューの居所を、 お前に教えるわけにはいかん。 兄弟の家を侵略しようとしたんだからな、 当然の措置だろう」 「・・・・・・君には分からないだろうけどね、 マシューは、 長い夜を一緒にいてくれたり、 君のくそつまらない長話を一緒に聴いてくれた、 たった一人の兄弟で、 俺の大切な人なんだ。 会いたいと思って当然だろう? 」 「だからと言って会ってどうする? お前が純粋に和解を願ったとしても、 今の家の状況では、 結局また侵略に行き着くだけだ。 今のお前では、 マシューを助けることは出来ん」 「だったら俺が強くなる! それでもダメならチャンスが来るまで待つ! マシューは、 長い時間を一緒に過ごしてくれた大切な兄弟なんだ。 これからも、ずっと同じ道を一緒に歩いて行くって決めたんだ。 ・・・・・・俺は、必ず兄弟を取り戻す。 また同じ道を一緒に歩けるようになるまで・・・・・・絶対にあきらめない!! 」 「・・・・・・なら俺は、 それを徹底的に邪魔するだけのことだ」 ■ 3枚目。 ?十年後。 「うあああああああああああああああっっっっっ!!! (←泣き声しか出て来ない) 」 この結末に必要なのは、 互いに 「会いたい」 と強く願う意志と、 行動。 ■ ちなみに、3枚目を見て、何か違う状況が浮かんできた人、 素直に手を上げて。 ・・・・・・いや、 本人も描きながら多分同じことを思ってたんで。 しかーし、 塗りが下手でも一応表現者の端くれ!! この程度の表現で俺が満足するわけないだろう? (キラリん☆) やるんだったら全部ひん剥いて表情にもポーズにも構図にも色使いにもとことんこだわるに決まってんじゃん、 なのです☆ (何か変なフラグを立てたような気が・・・・・・)
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2011-03-21 09:27
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