夏祭りの無意義な与太話
「先輩、スレンダーだから浴衣がよく似合ってますね」
「……複雑な気分だ……だが、まあ今日という日に免じて許してあげよう。それより外場君」
「はい? 」
「あそこの屋台は一体何をしてるんだろう。ほら、一緒に観に行こうじゃあないか! 」
「先輩、いつにも増して元気ですね。どうしたんですか? 」
「そりゃあそうさ。君という便利防音グッズに出会うまではお祭りなんて騒々しい場所になんか出てこれなかったからね!目新しいものばっかりなのだよ」
そういえば、僕といると周囲の『音』を拾わずに済むんだとか随分前に言ってたっけ。
それなら、まあ、しょうがないのかもなぁ、などと僕は一人納得する。
「ほら、外場君! そんなところで立ち止まらない! 」
先輩が腕を組んできた。思いがけないその行動に僕の心拍数が一瞬、上がる。
いやぁ。なんというか、うん。
「夏祭り、万歳」
小さくつぶやいて、僕は小さくガッツポーズをする。
すれ違った男性が奇異の視線を向けてきた気もするが、そんなのは大した問題じゃあない。
■■■
「どしたのーシン? 」
「いや……なんか、凄まじいバカップルを見た気がしてな……」
「ふーん? ……ねね、シン」
「うん? 」
「手ーつなご」
「へいへい」
「……複雑な気分だ……だが、まあ今日という日に免じて許してあげよう。それより外場君」
「はい? 」
「あそこの屋台は一体何をしてるんだろう。ほら、一緒に観に行こうじゃあないか! 」
「先輩、いつにも増して元気ですね。どうしたんですか? 」
「そりゃあそうさ。君という便利防音グッズに出会うまではお祭りなんて騒々しい場所になんか出てこれなかったからね!目新しいものばっかりなのだよ」
そういえば、僕といると周囲の『音』を拾わずに済むんだとか随分前に言ってたっけ。
それなら、まあ、しょうがないのかもなぁ、などと僕は一人納得する。
「ほら、外場君! そんなところで立ち止まらない! 」
先輩が腕を組んできた。思いがけないその行動に僕の心拍数が一瞬、上がる。
いやぁ。なんというか、うん。
「夏祭り、万歳」
小さくつぶやいて、僕は小さくガッツポーズをする。
すれ違った男性が奇異の視線を向けてきた気もするが、そんなのは大した問題じゃあない。
■■■
「どしたのーシン? 」
「いや……なんか、凄まじいバカップルを見た気がしてな……」
「ふーん? ……ねね、シン」
「うん? 」
「手ーつなご」
「へいへい」
【一夜人世の与太話】
hitoyohitoyonoyotabanashi
オリジナル
original
外場くんと白河さんの無意義な毎日
sotobakunntoshirakawasannnomuiginahibi
続編楽しみに待ってまーす
友情出演
yuujoushutsuenn
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2011-07-09 02:36
Comments (5)
お前らもなww!!
「当ててのよ」「当たるほどないじゃないですか」「言ったね!? 言ってはならないことを言ったねっ!?」と更にバカップル的なキャッキャウフフ空間が創造されるのですね、わかります。
このバカップルがッ!!!外場君、もういっそ先輩と結婚しちゃえよ!www
「先輩!当たってます」「当ててんのよ」「せ、せんぱーいっ!!」 ※妄想中 これ以上はとても書き込めません(嘘)
この、無自覚バカップルが!!!砂糖を抱いて溺死しろ!!!