真夏の夜の夢
「お父さん!不思議な夢を見ました!」
そう目を輝かせてクロバは私にカードを見せてくれた。
「親愛なるクロバ君、また会おう………チグハグより?」
クロバの話によると道案内をしてくれたカボチャ頭の人形Mr.パンプキン、双子のピエロでクロバの髪を三つ編みにしたハイドとシーク、この間クロバの元に現れたガスマスクをつけた梟…どうやらガスロウというらしい。
そしてMr.アシンメトリー。
「チグハグさん凄いんです!僕の名前と妖精であることを言い当てて!」
今度はみたらし団子用意して待ってくれるって言ってました!と嬉しそうに語るクロバ。
その顔は成長した今でも全然変わらない。
「でも………夢なのか、本当なのか、イマイチ分からなくて…」
と首をかしげる息子。
困るのも無理は無い。夢だと思っていたら双子のピエロに三つ編みにされた部分はそのままだし、Mr.アシンメトリーからのカードはクロバのそばに置いてあった。
「お父さん、僕はもう一度チグハグさんに会えるでしょうか」
しゅん、とした顔をしたクロバの頭を撫でてやる。
「もう一度会えるとも。次会えたらお話を聞かせてもらいなさい。彼は聞き屋だ。」
「………………お父さん……なんでチグハグさんが聞き屋だって、知ってるんですか?僕まだ言ってないのに……」
「…ふふ、お父さんはお前が知らないことをたくさん知っているぞ」
彼は実在するし実在しない
-私は過去に彼に出会ったことがある、まぁクロバに語るのは今じゃなくてもいいだろう。-
--------------------------------【ある老人の手記】
蒸し暑い夏の夜の話。
クロバ【illust/20736424】
そう目を輝かせてクロバは私にカードを見せてくれた。
「親愛なるクロバ君、また会おう………チグハグより?」
クロバの話によると道案内をしてくれたカボチャ頭の人形Mr.パンプキン、双子のピエロでクロバの髪を三つ編みにしたハイドとシーク、この間クロバの元に現れたガスマスクをつけた梟…どうやらガスロウというらしい。
そしてMr.アシンメトリー。
「チグハグさん凄いんです!僕の名前と妖精であることを言い当てて!」
今度はみたらし団子用意して待ってくれるって言ってました!と嬉しそうに語るクロバ。
その顔は成長した今でも全然変わらない。
「でも………夢なのか、本当なのか、イマイチ分からなくて…」
と首をかしげる息子。
困るのも無理は無い。夢だと思っていたら双子のピエロに三つ編みにされた部分はそのままだし、Mr.アシンメトリーからのカードはクロバのそばに置いてあった。
「お父さん、僕はもう一度チグハグさんに会えるでしょうか」
しゅん、とした顔をしたクロバの頭を撫でてやる。
「もう一度会えるとも。次会えたらお話を聞かせてもらいなさい。彼は聞き屋だ。」
「………………お父さん……なんでチグハグさんが聞き屋だって、知ってるんですか?僕まだ言ってないのに……」
「…ふふ、お父さんはお前が知らないことをたくさん知っているぞ」
彼は実在するし実在しない
-私は過去に彼に出会ったことがある、まぁクロバに語るのは今じゃなくてもいいだろう。-
--------------------------------【ある老人の手記】
蒸し暑い夏の夜の話。
クロバ【illust/20736424】
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2011-08-06 01:32
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