初期SS隊員
シャツ型制服を着用した1932年頃のSS大佐で、闘争時代後期(1929〜32年)における初期SS隊員の一般的な軍装スタイルです。◆ヒトラーの個人的ボディーガードとして1925年に創設されたSSの制服はSAと同じシャツ型制服(illust/15523157)を着用していましたが、SAと区別する為にケピ帽、ネクタイ、乗馬ズボンが黒色になっていた他、腕章の上下に黒の線が入った党員用腕章、そしてケピ帽にはSSの象徴でもある髑髏の帽章が取り付けられている等、SSがSAと異なる集団である事を誇示していました。しかし、ベルトバックルはSA用、襟章はベルリンSA用の襟章(ベルリンSAの地区カラーが黒色)を使っている等、SAの下部組織である事は払拭出来ませんでした。◆このSS大佐は乗馬ブーツではなく短靴に革脚半(革製のゲートル)を使用していますが、闘争時代の初期SS隊員の装備品として革脚半が一般的に使用されており、ヒトラー政権が誕生した1933年以降でも革脚半を使用するSS隊員の姿も散見されます。また、シャツの色は褐色が基本色でしたが、オレンジに近い色や海老茶色、イラストの様なこげ茶色など、製造メーカー毎に色が微妙に異なっており、統一されていませんでした。
53
51
2083
2011-12-16 18:51
Comments (2)
闘争時代の制服規定は結構アバウトだったのかもしれませんね。当時のナチ党の財政状況を考えると納得出来ますし…。
逆にSAの褐色ズボンも、ぱっと見SSかと思うほど、白黒写真では「黒」にしか見えないような濃い色の奴いますよね。