ロボット兵

◆KOEI体制【illust/6476084】の安定に伴い、電力や家電が富裕層だけのものでなくなった頃、アニメは子供たちに人気のTVプログラムの一つだった。中でもカッコいいロボットが闘う日本製アニメ「Lutadores moveis（日本名　モビルフォース ガンガル）」は、少年たちを夢中にさせた。そんな子供時代を過ごした技術者たちが、MA開発にあたって「ロボットによる格闘戦」を想定したことは当然であったろう。「99式」【illust/2685818】開発と並行して進められた人型多目的兵器の研究は、MA-0-99B-1 FATBOY「ファットボーイ」を誕生させた。
◆この機体は「99式」同様、あまりに鈍重で、戦車との模擬戦闘では一方的に命中弾を撃ち込まれ続け、戦車に一撃も加えることができなかった。「99式」が、ファティマ聯盟から「ブリキのおもちゃ」と失笑されたとはいえ、まがりなりにも実戦配備されたのに対し、「ファットボーイ」は6輌が試作されたのみで終わっている。
◆だが統一政府技術陣は、「ファットボーイ」の研究開発を通して、難題であった人型ロボットの操作システムの基礎技術を確立。
新型機はファティマ聯合のガーダム【illust/851587】と格闘戦を演じることになった。