一殺多生
ガンマ「ルジク ここにいたのか 何をしている?」ルジク「これを拾い集めてたんだ」ガンマ「これは・・あの『メカ円堂』か!?こんなガラクタを集めてどうする気だ!?」ルジク「ガラクタとは違うさ こんな姿になっても俺よりは立派に任務を果たしただろう?」ガンマ「どうかしたのか!?こんなものに気を使うなんて 所詮は使い捨てに過ぎない」ルジク「俺はあの時も、今回もゴールを守ることは出来なかった 本当に淘汰されるべきなのは俺のはずだ そうじゃないか?なのにこいつは誰にも気にしてもらえず ただ廃棄処分にされるだけ」ガンマ「いい加減にしろ!!お前いつからそんな湿っぽいことを言うようになった!?淘汰されたくなかったら強くなる!!それが俺たちのやり方じゃなかったのか!?」ルジク「そうだな・・だが最近思うんだ 本当の強さってのは何なのかってね・・お前も感じているはずだ 雷門と戦って」ガンマ「バカな・・・癪だが今はあいつらの力を利用するしかないだろう 使えるものは利用するだけ利用するのがスマートなやり方だ」ルジク「そうかな?お前だってあいつらのおかげで強くなれたじゃないか あれが仲間の力ってやつかな 俺たちだってかつては仲間だったはずだろ? 共に身寄りがない者たちで 助け合って生きてきたはずだ だが今は少しでも相手より上に行こうとしてお互いを出し抜くことばかりを考え、何か大事なものを失ったような気がするんだ 俺たちは用済み・役立たずと言われるを怖がってるのに こいつはこうなっても文句一つ言わない 立派だとは思わないか?だから せめて葬ってやりたいんだ こいつだって俺たちエルドラドの仲間なんだから」ガンマ「・・俺も手伝おう お前が遅れると元リーダーとしての監督責任を問われたくないだけだからな」ルジク「ありがとう」サカマキ「不思議なものだ プロトコル・オメガにこんな感情が芽生えるとは思わなかった いや これが本当の少年らしい心というものか 思えば MUGEN牢獄を作ったのもトウドウの少しでも彼らに這い上がって生き残るチャンスを与えたかったのかもしれぬな セカンドステージチルドレンとて彼らと同じようなもの 道を間違えなければもう少し違った生き方ができたかも知れん 雷門と我々のやり方はどっちが正しかったのだろうか?その答えはきっとラグナロクの先にあるに違いないだろう」 ブクマ・タグありがとうございます
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2013-03-11 23:09
Comments (2)
孤児ばかりでなく、もちろん家庭のある人間もいる まぁ 不幸な境遇であっても性格の曲がらない人間もいれば その逆もある それが人間だし そのあたりは創作でカバーするしかないだろう
プロトコルオメガは孤児だったりするのか、愛する家族を守るために戦っていた志願兵だったのか…。そのあたりは本編で明かして欲しかった