カブキ&ムスリム

敬虔なイスラム教徒にして不世出の天才女流スケーターであるアラ子の元に世界大会への招待状が舞い込むが、日に五度の礼拝の時間の関係でやむなく出場を断念。幼なじみのカブキは悔しさを滲ませるアラ子の肩を叩くと「アンタのニカブを着ればアタイが出てもバレないぜ」と提案する。目に泪をうかべコーランがプリントされた愛用のボードを差し出すアラ子。「風とアッラーが共に在らんことを。。米国討つべし!」 それを静かにさえぎり真新しい桜吹雪紋様のボードを取り出すと便所スリッパをスニーカーに履き替えるカブキ。そしてラジカセに軍歌のテープを入れ揺るぎない決意を込めて再生ボタンを押す。「げつげつかあすいもくきんきんっ」。その日から二人の猛特訓が始まった。                                                                                                                       @ドセイリングさん:ありがとうございます! そう言っていただけてホッとしております。。

183
202
4031
2013-05-22 01:41

 不時着


Comments (0)

No comments

Related works