小惑星ＫＬ-5564紛争　№10

前回【illust/38664416】ガポン帝国の宇宙要塞を攻撃、機動兵器部隊が突入するが、要塞は老朽化で無人だった。ステニス艦隊が要塞攻略にいそしんでいるときにガポン帝国は牽引艦でＫＬ-5564他、貴重な鉱物資源を有した小惑星群を運び去ってしまった。ステニス艦隊は確かに戦闘には勝利したが、すでに何の価値も無くなったＫＬ小惑星帯宙域と無人の放棄された宇宙要塞を手に入れただけの戦略的には大敗。ガポン帝国のヌッタリア提督は自軍の要塞の敗北を勝利条件とした逆転の奇策がまんまと成功したのである。常識やぶりの戦法に西カタロス社は憤慨し、ステニス少将の指揮能力に疑問を抱くが、結局、彼女は戦術面では優秀ではあったが、戦略面まで見通す視野は持っていなかったのである。ステニス艦隊は多少の損害はあったものの健在であり、すごすごと西カタロス社の主星である惑星ガリアへと帰路につく・・・これで戦いは終わったと誰しもが思っていたが・・・