短時間挑戦 1998

　＊さて、本日の短時間挑戦も引き続きバイクで御座います。
　御覧の通りかなり小さな代物で、少し大柄なお子様が乗って丁度良いほど。
　当然、普通のバイクのバランスに比べてかなり難しく、部品配置も相まってかなり骨を折ることに。
　当然お時間は36分となりました。

　＊本日のバイクはホンダ社のモンキー・リミテッドで御座います。
　49cc空冷4ストローク単気筒エンジン搭載。
　最高出力3.4ps/8500rpmで最大トルク3.5Nm/5000rpmとなっております。
　今現在も存在するのかは存じませんが、モンキー、エイプ、ゴリラという三種類それぞれのバイクが昔は存在しておりましたねぇ。
　本日のバイクはその中で最も小さく、ポケットバイクと申す特殊競技バイクに張り合うほどのサイズの代物。
　分類はレジャーモデルという聞き慣れない代物。

　唯、今現在もきちんと販売は続けられている、実はかなり息の長い車種で御座います。
　そして、今回の物は本年度版のモンキーの特別色。
　外装以外の数値としては変わり御座いません。　
　黒を基調とした塗装で、シートはツートンカラーのチェック柄に。
　そして、ヘッドライトも又クロームメッキ仕上げで黒い本体とのコントラストに一役買っております。
　見えない所で限定モデルという拘りは鍵で御座いましょうか。
　専用エンブレムをあしらった物で、実は他のバイクの限定モデルなどでもこの専用エンブレムやメッキを施した物というのが結構御座います。
　まあ、描くに描けない見えない部分なので特記してはおりませんけれど。

　お値段は約30万円で、12月5日から来年1月26日迄の受注生産品となっております。
　全長僅か1.4mで幅は60㎝、高さも85㎝と破格の小ささ。
　そして、最低地上高は何と14.5㎝。
　旋回半径も僅か1.4mしか御座いません。
　重量も又68㎏と何もかもがミニマムサイズで、流石日本と言うべき技術の結晶で御座いますね。
　燃費はこの排気量での速度規制、時速30キロで何と100㎞。
　重量が重量ですから流石の一言で御座いますねｗ

　モンスターバイクは正直にもうしましてどの様な会社でも作ることは可能で御座います。
　大きくすればその分部品の配置や重量バランス等など融通は幾らでも利きますからねぇ。
　ですが、此処迄小さく詰め込みつつきちんと走ることが可能となるとそれ相応の技術力の高さが要求されます。
　走れば良いという考えの海外企業ではこれは出来ない相談で御座いますね。
　勿論、イタリアやドイツなどは世界の冠たるバイク製造国ですから其れは無いでしょうが、他の国では難しいでしょうねぇ。

　分類がレジャーモデルですから、やはりおふざけと言った意味で走りを愉しむ為の代物。
　お洒落スクーターとは又違った方向性の嗜好品で御座いますね。
　ですが、だからこそこの粋な小物にさえ見えるモンキーは生産され続けてきたのかも知れません。
　他の中型以上のバイクが世界的にも不振になりつつある昨今においてこれだけの期間生産され続けるモデルはそうそう御座いませんからねぇ。
　これからも技術を誇れるほどの粋な嗜好品であるこの種類の代物が生産され続けることを願って止みませんね。

　＊本日の搭乗者さんはやはりこのサイズで漆黒の一台で御座いますので闇の子で御座います。
　普段はモンスタークラスのネイキッド品を愛用している闇の子で御座いますが、自身の闇で操るバイクと違って普段の姿の儘操れるこのバイクはかなりお気に召したご様子。
　レースごっこには誘われない限り自身で参加することもない闇の子。
　ですので、こう言った純粋に走りを愉しむ乗り物も、本来の意味で楽しむ事を知っております。
　カッパ工房で幻想郷仕様にきちんと改造した後、可愛らしい音を響かせながらお友達と辺り一帯を走り回るのでした。