フランス国鉄CC6500形電気機関車
1960年代後半、フランス国鉄の200km/h運転の区間はパリから南方のボルドー・ツールズ間で始まりましたが、200km/h運転の拡大を初めとした直流区間の輸送力増強のために1969~75年にかけて74両製造されたのが本作のCC6500形直流電気機関車です。以前描いたCC40100形illust/40068409に引き続き、拳骨スタイルの前頭部と、可変ギア比1台車1モーター方式を採用し、平坦線で高速旅客列車を200km/hで牽引し、ギア比を変えて31.6‰勾配上で重量貨物列車を牽引できる性能を持ち、出力6000kwを出せ、登場時はフランス国鉄最強の機関車でした。また、同時期に2電源式のCC21000形も本機と共通仕様で製造されたほか、電気式ディーゼル機関車のCC72000形も本機と共通の部品を用いて製造されました。下段の緑色のCC6539~6559はフランス南東部のシャンベリイからイタリアとの国境のモダーヌまでのモーリエンヌ線向けに製造された機関車です。モーリエンヌ線は、山岳区間のため数多くのトンネルの改修を避けるために直流1500vでありながら第三軌条式で電化されているため、集電シューを取り付けて製造されたのが特徴で、モーリエンヌ線の架線集電式への改良後に集電シューを取り外しました。イラストの上段は、高速列車用客車「グランコンフォール」牽引のために合わせた塗装で、特急「ミストラル」「アキテーヌ」「キャピトール」「エタンダール」等の牽引に使用されました。後にこれらの列車はTEE(欧州横断特急)に格上げされ、その先頭に君臨する本機はまさしくフランス国鉄直流区間のフラッグシップ的な存在になったのです。しかし、TGVの登場後は徐々に活躍の場を減らして行き、交流機器を撤去したCC21000形を編入したものの、老朽化と後継機の登場によって2007年に全車廃車となりました。本作は鉄道ジャーナル1985年4月号に掲載された図面を元に1.5/80スケールで描きました。参考:フランス国鉄の電気機関車 レイモン・ガルド 鉄道ジャーナル1985年4月号 http://fr.wikipedia.org/wiki/CC_6500
http://www.apmfs.fr/cc6558.html http://www.euroexp-railhobby.jp/scalemodel/sncf/sncf_el_dc_cc6500.html
http://www.apmfs.fr/cc6558.html http://www.euroexp-railhobby.jp/scalemodel/sncf/sncf_el_dc_cc6500.html
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Nez_cassé
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3267
2014-01-13 20:58
Comments (6)
ガーラントさん>コメントありがとうございます。そういえば私もCC72000型がオリエント急行を牽引している写真を見たことがあります。
あー、NIOEのはずがOが一個多いw。ゲンコツ機関車あったなーと思って調べたらどうもディーゼルのCC72000の方みたいです。 しかしまぁなんでこんなも欧州系の模型って手に入りづらいのだろうか・・・
ガーラントさん>コメントありがとうございます。オリエント急行を引かせるなら、客車に合わせて脳紺色に塗っても似合いそうです。
ゲンコツ機関車いいですねぇ。NIOOEの牽引用に1両は欲しいところです。
thunderstormさん>コメントありがとうございます。確かに本機はフランス電機の代表格ですので、私も見覚えがあります。
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